断腸亭料理日記2019

〆鯖のにぎり鮨・赤酢の酢飯で その3

引き続き、赤酢の鮨。

〆鯖の話であった。

水と半割の酢で塩抜き兼、漬けを行う方法。
これを去年からしているのだが、どうもこれ、いい感じなのである。

塩が抜けるだけでなく、通常の酢で漬けるだけでは入らない中心部にも
どうも酢が入っている。不思議ではないか。

こうなると最初の塩がなくてもいいのではないか、とも思えてくる。
なんであろうか、これは。
塩を全くしなくても、半割であれば、酢が入る?。
そんな気もしてくるではないか。

このあたりのこと、サイエンティフィックなメカニズムも
含めてきれいに説明できる人はいるのであろうか。
(ガッテンか)

身近なことだと思うが、意外に難しい。
今度、塩まったくなしで、半割に漬けてみようかしら。
どんなことになるのか。

〆鯖のにぎりはさらに四つにぎって食べてしまう。

〆鯖もよいし赤酢の酢飯も予想以上にうまかった。
ただ、〆鯖。
〆鯖だけで食べてみてもいるのだが、これはもう一つ。
特に、しょうゆもわさびもつけずに食べたものと、
つけないものの差。
しょうゆをつけないとイマサン。
生ぐささなのか、味が足らない、のか、、原因はわからぬが。

さて。
もう一つ買っていた、マグロ。

赤酢の酢飯で鉄火巻も巻いてみる。

むろん細巻である。

マグロを用意。
切り落としなので、細巻によさそうな細いものもあって、
そのまま使えそう。

海苔一枚を半分に折って切る。

もちろん、長手方向を縦に置いて、半分である。
これが細巻。
(これをさらに九十度まわして太く巻く鉄火巻も、
柳橋[美家古鮨]にはある。なぜ太くして巻くかというと、
お腹をすかせた働く男達のためだそうである。)

余談だが、この海苔一枚全形のサイズは21cm×19cm。
なにに由来しているのか、ちょっと疑問に思って調べてみた。
海苔の問屋さんのページに答えがあった。

江戸期、海苔の養殖、製造販売が江戸湾で始まったわけだが、
その頃のこと。物資の輸送は大八車。大八車も大きさが決まっていた
のであろう。ここにきれいに積める海苔の箱が規格化され、
ここから一枚のサイズが決まってきたという。合理的である。
大森で作られたものなので、大森小判という名前の規格で、
今の大きさはほぼこれらしい。

海苔の大きさ形で、海苔巻の太さ、長さは決まっているのだが、
なんと大八車から由来していた、というのはおもしろい。

ともあれ。

巻き簾を用意。

海苔はご存知の通り表裏があるので気を付けて、
表を下にして巻き簾の上に置く。

手を湿らせ、赤酢の酢飯を取り、海苔の上に広げる。

上側に糊しろ部分を少し開ける。

できるだけ薄く広げるのがよいのだろう。

マグロを並べ、わさびも塗る。

巻く動作は、なかなか文章で描写できない。

まあ、にぎりだけでなく、これも習ったわけでもなく、
プロが巻いているのを鮨やで見ていただけで、完全に自己流。

一応、手前にギュッと引いて巻き締める。

出来た。

刺身包丁で切る。

かんぴょう巻以外は八つ切り。
かんぴょう巻は六つ切り。
鮨やではそう決まっている。
理由を調べたのだが、わかっていない。
私の仮説は、かんぴょう巻が巻物では最も古く、
やっぱりお腹を一杯にしたいというニーズから、
なのではないか、と。

包丁に蛇口から水をつけ、縦にし、下にたらし、
まず、中央を切る。
ためらわず、軽く引きながらザクっと。
まあ、まあ、ちゃんと切れたか。

皿に。

うーん、もう一つか。
巻き方も、切り方も。
にぎりの方がまだ機会が多い。もっと稽古をしないと
だめである。

端っこの方ももう少しきちんと酢飯を置いておく必要が
あったか。下段右端のものは酢飯が少なく切る時に
形が崩れてしまっている。

さて、味。
味はまあ、鉄火巻。
〆鯖のにぎりでも書いたが、見た目ほどは大幅に酢飯の味は
違わない。こんな色なのでしょうゆをつけないでも味がありそうだが
やはりしょうゆは必要。

さて、赤酢のこと。
透明な米酢が穀物酢よりも旨味が多いことは間違いなかろう。
ただ、粘度が高くそのままでは飯全体に混ざり切らないくらい
使いずらい。やはり米酢などと割る必要がある。
次は、半割で試そう。

もう一つ、赤酢の値段のこと。
あまり作られておらず、高いと書いたが、今回のものは、
150mlで500円を超えていた。調べると岐阜のメーカーのものが
アマゾンで500mlで500円であって、さっそく取り寄せてみた。
味が違うのかどうか。

今回のものはもう一回使えば終わってしまいそうである。
しばらくは、赤酢を使ってみよう。

 

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2019