断腸亭料理日記2020

親子丼

4月27日(月)第一食

さて、親子丼、で、ある。

親子丼もかつ丼も、私は好物。

まあ、きらい、という人も少なかろうが。

だが、なかなかうまく盛り付けられない。
丼鍋で作っているが、くっ付いてしまう、
崩れる、など。

プロの作るものとは、程遠いものになってしまう。

なん度も作っているが、これを何とかしたい、
というのが、長年の課題なのではある。

せっかくなので、味噌汁も作ろう。
親子には、なめこの赤だしなどは似合いであろう。

先に赤だし用の鰹出汁を取っておく。

小鍋を煮立て、鰹削り節を入れ、軽く煮立て、
置いておく。

買い出し。

鶏肉、ハナマサのこま切れという、いつも買っている
切れ端のパック。今日は、玉ねぎなしでいってみる。
それから、なめこ。

帰宅。

赤だしを先に完成させてしまう。

出汁を濾して、なめこを入れる。

煮立て、火を通す。

火が通ったら、八丁味噌と信州味噌。

八丁味噌だけだとどうしてもうまみが少ない。
これは実際に、豆だけで発酵させる豆味噌の八丁味噌は
米麹で発酵させる米味噌に比べるとアミノ酸の量が
少ないのである。

鰹出汁を取ってあるので、まあ、八丁味噌オンリーでも
よいのだが、2割ほどの信州味噌も溶いておく。

赤だしはここまでやって置いておく。
食べる直前に温め直す。

さて、問題の親子。

時間的にはすぐに出来てしまう。

鶏肉は、大きいものもあるので、一口に揃えておく。

つゆは、毎度お馴染み、桃屋のつゆに気持ち水。

丼鍋に鶏を並べ、つゆも張る。

この丼鍋は、テフロン加工のもの。

玉子は二個。

実は、一昨日、一度作っている。リハーサルになっている。
だがこれは、くっついてしまった。
テフロンでもくっつくときは、くっつくのである。

玉子二個は、さっとほぐす程度。
いつもは、完全に腰は切らないが、そこそこかき混ぜていた。
ひょっとすると、くっつくのはこれが原因では、と考えた
のである。
黄身と白身がまとまっていた方が、くっつきにくいのでは
ということである。

そして、時間差で二個を二回に分けて入れる。
どちらも、同じように軽くほぐしただけだが、
投入するポイントをずらすと、固まり具合が
変わり、トロっとした部分ができやすい。
TVでプロのやっていたものである。

動画。

くっつかなかった。
これは、クリア。
玉子のほぐし具合が功を奏していたかどうかは
わからないのだが。

なめこの赤だしも、温め、ねぎを散らす。
酒悦のしば漬けも出す。

アップ。

食べる。

ん?!。
ちょっと、味が薄い。
桃屋のつゆが、足らなかった、、上から少したらす。

味が薄かったこと以外は、玉子の加減など、上々である。
生の部分、半熟の部分、火が通っている部分があって
意図通り。

だが、だが、だが、で、ある。

くっつかなかったのはよいとしても、
我ながら、どう贔屓目に見ても、きれいではない。

いろいろ考えて、作ってきているが、
わからなくなってしまった。

親子丼というと、町のそばやのもの、有名店のもの、色々ある。

これは、親子の元祖ともいう2016年人形町[玉ひで]のもの。

やはり、この見た目、芸術的であろう。
むろん、うまい。

これは一つの目指すべき理想形なのであろう。
また、一方、町のそばやの親子丼も、うまいし、トロっと半熟
ではなくとも、目指す仕上がりにしてもよい。

銘店でも町のそばやにしても、まったく近付けない。
鍋にくっつくことに、いまだに悩んでいる始末である。
程遠い。

今日は失敗したつゆの味、量も問題。玉子の量もあるかもしれぬ
そして、ほぐし具合、加熱時間、火加減もあるのか?、、、

出汁巻きにしても、オムレツにしても、玉子料理は
私は、どうしてもうまくならない。鬼門である。
親子がだめなのも、そういうことか?。
つまり玉子の扱い下手。
もはや、あきらめの境地である。

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 4月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2020