断腸亭料理日記2020

元浅草・鯉作/小島町・幸楽/稲荷町・白燕

今日は、三本。

12月1日(火)第一食

元浅草[鯉作]

超ご近所、元浅草二丁目。
毎度お世話になっている[砂場]は七軒町で
町内会も一緒。
だが[鯉作]の方は、町内会は永住町で隣。
つまり[砂場]よりもちょっと離れている。
で、永住町は池波先生が育たれた町。
どぶだなのお祖師様こと、長遠寺の縁日もエッセイに
登場する。先生の家は、錺物(かざりもの)職人の
お祖父様の家であった。鳥越祭も登場する。
ついでだが、亡くなられた永六輔氏の生家も
永住町のお寺さん。
[鯉作]の壁には、ここが改築した時に、
永さんから贈られた色紙が飾られている。

と、いうことで、いつもの鶏唐揚げ定食。

でかい揚げたての鶏からが、五つ、で、あろうか。

アップ。

安くて、うまい。
どんぶり飯で、腹一杯。

いつもご馳走様です。

台東区元浅草2-1-18
03-3841-4363

小島町[幸楽]

12月2日(水)第一食

ここも毎度お馴染み、町中華の名店。
小島町[幸楽]

拙亭から、左衛門橋通りを南へ下って、
春日通りを越え、二つ目の信号を右に曲がって
数軒目の右角。まあ、佇まいは知らなければ
まずは入れない。ちょっと味がありすぎる。
あまりにも、いかにも、だからか、ここのご主人、
町中華の資料映像などにも登場する。味のある
腰の低い、いつもニコニコ中華鍋を振る
お父っつぁん。

やっぱり温かい汁ものが食べたくなり、
まだ、ここで食べたことのない、五目そばを
頼んでみた。
こんな感じ。

中華やの、五目そばというと、普通どんなもの、
で、あろうか。
まあ、文字通りの意味は、具が五種類、という
ことなのであろうが。
だがやはりいろいろなのではなかろうか。

これは塩味。野菜が入り、実際はタンメンのよう。
そこにチャーシューと紅白の蒲鉾。

これ日本そばの、おかめそば、ではなかろうか。

おかめそば、というものを、ご存知であろうか。
今は、このあたりのそばやでもあるところは稀である。
温かいそばの上に、おかめの顔を具材で描いたもの。
女性向けのものと言われた。
蒲鉾二枚を八の字に置くのは、目。この下に
なると二枚で頬。などなど。
ちなみに、下谷七軒町、我が七軒町であるが、江戸期には
浅草ではなく下谷であった、の太田庵というそばやが
おかめそば発祥、と言われている。

中華の五目そばで、伊達巻がのっていた経験がある。
これも、おかめそば、をちょっと彷彿とさせる。

ちょっと不思議な、味はタンメンのうまい五目そば。
ご馳走様でした。

台東区小島2丁目1−3
03-3866-5900

稲荷町[白燕]

12月3日(木)第一食

稲荷町・中国意境菜[白燕]

のランチ。
ちょっと久しぶり。
1200円也。

がよかったのだが、あいにく売り切れ。
黒酢酢豚にした。

前菜。

右はいくらと数の子の紹興酒漬け。
中華では、上海蟹など、生の魚介類を紹興酒漬けに
するが、私、ちょっと苦手。
独特のなまぐささが、だめである。
左は、、、肉の紹興酒の粕漬、であったと思うが、
忘れてしまった。以前、鴨肉のものをここで食べたが、、
この写真の見た目では、豚ばらのようにも見えるが。

黒酢酢豚。

アップ。

黒酢酢豚と麻婆豆腐が定番だが、黒酢酢豚は
多少、季節、時によって入っているものが
違っているよう。

豚肉のから揚げはもちろん、一緒だが、
他に入っているもの。以前は筍の記憶もある。

今日は、これ、半月状に切ったもの。
なんだと思われようか。
まったく想像がつかない。
これ、長芋。
揚げてあるよう。
サクサクとした食感が愉しい。

肉も、もちろんうまいが、
こんなところが、この店の一味違うところ
で、あろう。


中国意境菜[白燕]

台東区元浅草2−7−10 オルタンシアIV 2F

 

 

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