断腸亭料理日記2020

浅草・洋食・ヨシカミ

2月16日(日)第二食

日曜日。

浅草六区の洋食や[ヨシカミ]。

日曜日は珍しいかもしれない。

昼間は、行列だが夜であればと思ってきてみた。

18時すぎ。

雨がしょぼしょぼ。

今日は一日降ったりやんだり。
だが、気温はさほど低くはない。

店に着くと、やはりこの時刻、列はない。

ドアを開けて入る。

外に列はなかったが、さすがに中は一杯。

だが、カウンターには余裕があり、
開いていたカウンターの奥へ案内される。

カウンターの向こう側は調理場。

掛ける前に、前のお兄さんが、メニューを置いてくれる。

いつものことだが、ここにくるときには
決めてくる。

ご存知、毎度お馴染み、チキンライス!。

ここ以外の洋食やでも、必ずチキンライスを頼む。

好物であるし、ここのものは、味が濃く、
東京の他のどの洋食やと比べても、私の好み。

もう一品。

コンビネーションサラダもここでは定番である。
ここのものは、マヨネーズがおそらく自家製で
酸っぱさが抑えられたもので、うまい、
のである。

が、今日は、ポークのカツレツ。
なんでであろうか、自分でもよくわからぬが、
食べたくなった。

ポークカツレツのここのメニュー名は、
ロースカツレツ。

ちなみに、ロース以外にヒレのカツレツ、
同じくヒレの一口カツレツもここにはある。

と、いうことで、メニューを開くが、
ポークカツレツ→ロースカツレツを確認するだけで
ビール中瓶、チキンライス、ロースカツレツを
頼む。

ビールがくる。

ここは、というよりは、浅草では、アサヒビールの
地元だけあって、スーパードライ。

お通しは、塩味の揚げ餅。

例によって、目の前で忙しく立ち働く料理人達の
仕事ぶりを眺める。

これがなにより、愉しい。

ここは狭いわりに料理人の数が多い。

私の目の前が二口の大きなガス。

そこでフライパンを振る。
時折、油のはねているフライパンを持ったまま
後ろを向く。
後ろにも別の料理人がいる。
あやうく接触しそうになるが、むろん、そんなことはない。

私の、らしい、チキンライスを作り始めた。

1mというのは、大袈裟だが、40cm以上は
ご飯が、宙に舞っているだろう。

かかれば、すぐに出来あがる。

先に、チキンライスがきてしまった。

揚げ物は目の前の調理場ではなく、奥なので、進行具合が
わからない。

さほど時間差なく、きた。

ロースカツレツ。

たっぷりかかったデミグラスソース。

ラードであろうか、いい香り。

細かめのパン粉。揚げあがり軽め。
ちょっと薄め。
とんかつとは、一線を画す、洋食やのポークカツレツ。

苦みの少ないうまいデミグラスソース。
パリッとした衣。

ビールによく合う、
うまいロースカツレツ。

ビールを呑み終わり、
ロースカツレツを片付けてから、
チキンライス。

毎度食べて、毎度書いているので、
今さらではあるが、うまい。

やはり、この濃い味がよいのである。

カツレツにしたので、今の私には、ちょっと
量が多かったが、むろん、平らげる。

今日もうまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

 

 


ヨシカミ

台東区浅草1-41-4
03-3841-1802

 

 

 

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