断腸亭料理日記2020

人形町・ピッッア・ダ・バッボ

1月26日(日)第二食〜

日曜日。

今日は、ピッッア。

なん回か書いている

が、人形町の[ダ・バッボ]。

拙亭地元の上野・浅草にもなん軒もあるが、
日曜日はここに行くことが多い。
落ち着いていてよい。

日曜日にやっているということもあるのだが、
人形町というのは、意外に近いのである。

隣町ということはないが、神田川を渡れば、馬喰町、その隣は
もう人形町である。

昼、18時に予約。

タクシーで千円ちょい。

このところ、日があまり出ないし、雨模様で、寒い。
ついつい外に出るのが億劫になってしまう。

[ダ・バッボ]は甘酒横丁のちょうど真ん中あたり。
浜町に向かって、左側。

開店が18時で、一番乗り。

スパークリングワインをもらう。

パン。

パンは、石窯で焼いた、とウエイター君が言っていたが
堅いもの。白い板状のものは、チーズを広げて焼いたもの。

ここのピザはレギュラーとラージの2サイズある。
レギュラーを2枚。

一つはノーマルそうな、トマトでモッツァレラに
アンチョビの入ったナポレターナ。

もう一つはリコッタ、ゴルゴンゾーラ、モッツァレラ、
パルミジャーノ、チーズ四種でトマトなしのクアトロ・フォルマッジ、
はちみつ付き。

ゴルゴンゾーラやブルーチーズ、青かびのチーズに
はちみつを合わせるのは定番である。

それから、鰺のコロッケ、トリッパのトマト煮込み。

鰺のコロッケ。

実のところこれ、出てきてびっくりしたのであった。
メニュー名を忘れてしまったが、鰺の○○という表記で
あった。聞けばよかったのだが、前菜に書かれていたので、
なにかカルパッチョのようなものかと思い、
頼んだのであった。

鰺のすり身になのであろうか、バジルとチーズ?、
タイム?、オレガノ、、?なにかは特定できなかったが、
香りの強いなにかが入っている。
なかなか、うまい。

次は、白ワインをグラスでもらう。

トリッパ。

パンが付いている。

食べてみる。

これは、これは。

トリッパがとにかく柔らかい。
イタリアンでは定番だと思うが、うまいものである。

食べているうちに、いつのまにか店は満席。
人気である。

ピッッア、ナポレターナ。

トマト、モッツアレラ、アンチョビにバジル。

石窯で薪で焼いている。
こんがり焦げて、香ばしい。

まわりは膨らみ、内側は薄い。

うまい、うまい。

クアトロ・フォルマッジ。

はちみつをたらして、食べる。

先に書いたように、ブルーチーズ、ゴルゴンゾーラには
はちみつを合わせるのが定番である。

クセの強い、塩味や香りをまろやかにしてくれると
いってよいか。
日本人の私にはこの、合わせるというのは、今一つ
理解できていないのであるが。

よくいわれるのは、フレンチなどは足し算。
これに対して、和食は引き算。

引き算というのは、素材の本質を突き詰めるため
磨いたり、加工技術を極める。

組み合わせて新しい味を追求する、という方向に
向かわなかったのである。

イタリアンも、微妙に違うのだが、どちらかと言えば
引き算、なのではないか。

ピッッアも、そうであろう。

小麦粉の生地を伸ばし、広げ、トマトソースを塗り
チーズと具材をのせ、石窯で短時間高温で焼くだけ。

複雑な、合わせる、ということはしていないように見える。

小麦粉、トマト、具材などの素材の品質と生地を作る技術、
焼く技術しかない。

ただ、和食の鮨では一つ数十円から数千円あるいは、万の単位まで
値段に差があるが、ピッッアには、いくらなんでも
そこまでの差はない、と思う。つまり突き詰めて高額なピッッアと
いうのはあまりない?。どうなのであろうか。

と、まあ、そんなことで、会計。
一人、酒も入れて、7000円ほど。

ご馳走様でした。
おいしかったです。


ダ・バッポ

中央区日本橋人形町2-21-1 FSビル1F
03-3666-2777

 

 

 

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