断腸亭料理日記2020

ゴルコンゾーラとはちみつのピッツア

7月14日(火)第二食

さて、ブルーチーズが食べたくなった。
ご存知の青かびのチーズである。

匂いが強い。
塩味も強いか。
食べられない人もいるかもしれぬ

発酵食品というのは、時によっておそろしい
匂いを放つものがある。
馴れないと、目に染みるよう。

我が国にもたくさんある。

植物性のものは、マイルドである。
味噌、しょうゆは料理に欠かせないが、くさいという
日本人はいなかろう。
ただ、納豆になるとちょっと苦手な人もいるかもしれぬ。

漬物のたぐいも発酵食品である。
沢庵などは、外国人だと食べられない人もあるよう
である。

これに対して、動物性のもの。
鰺などの、くさや。
はらわたなどに塩を入れて発酵させた液に漬けて、
干したもの。
あれもかなりの匂いである。
家で焼くのも、憚られる。
私はもちろん食べられるし、好物である。

塩辛も、鰹などはかなり匂う。

日本海側には、いろいろな種類がある。
糠に漬けて魚を発酵させたへしこは福井の名物。

あるいは、麹漬けも日本海側、北海道まである。
秋田のはたはた、北海道のにしん漬けなどは、
有名である。

また、魚醤もある。
やっぱり秋田のしょっつる。
あるいは、鰯などの塩漬け。
私が学生時代民俗学の卒論を書いた、新潟県の最北、
山北町ではショッカラ、といって、煮物などの
調味料にしていた。

最も匂いが強いのは、やっぱり琵琶湖の鮒ずし、
であろう。
もう私も食べられるが、くさやや鰹の塩辛には
慣れていたはずであったが、最初はちょいと抵抗があった。

匂いも強いが、うまい。
このうまさはタンパク質が発酵して生まれる
アミノ酸なのであろう

動物性のものでも、牛の乳、羊の乳のものは、
魚よりももっときつい。

その代表格がいわゆるブルーチーズであろう。
青かびで発酵させたもの。

白かびで発酵させたものは、カマンベールなどが
代表的なものだそうだが、マイルド。

ブルーチーズも最初口にしたときには、
やはりかなり閉口した。

だがやはり、慣れれば、他のチーズにはない
うまみは、堪えらえないものがある。

最近は、ブルーチーズ、あるいはイタリアの
ゴルゴンゾーラは、スーパーでも普通に売られている。
お馴染みであろう。

そして、なぜであろうか。
ブルーチーズ系は、イタリアでもフランスでも
はちみつを合わせる。
また、いちじくが代表的だと思うが、ドライフルーツ。
くるみなどの、ナッツ類も合わせる。

はちみつというのは、なぜか、ブルーチーズ系の
匂いと塩味をマイルドにしてくれる。

と、いうことで、ブルーチーズそのままでもよいのだが、
ちょっと料理らしきもの。

ブルーチーズとはちみつのピッツアを作ろうと考えた。

スーパーへ行き、並んでいた、ゴルゴンゾーラと
生のピザ生地を買ってきた。

ピカンテというのは、ゴルゴンゾーラでも辛いもの、
らしい。

バターよりも柔らかく、ナイフで塗れる。

書いているように、ピザ焼き機がある。
セラミックの板が入っていて、電熱だが、高温になり、
石窯のような遠赤効果がある。

まず、予熱をする。
この温度設定はあらかじめセットされているもの。

温度が上がると、ランプが消え、
ゴルゴンゾーラを塗った生地をのせ、

ふたをする。
このロースター、最近新しいものに買い替えたが
回転する。

窓も開いており、中が見えるが、時折ふたを開けて
焼け具合をチェック。

ゴルゴンゾーラはすぐに溶ける。
どのくらいが、食べ頃か。
生地もカリっとするのがうまいだろう。

チーズに多少の焦げ目と生地も触って、
堅く、パリッとしてきたら、よいか。

焼き時間は、6〜7分であろうか。

付属のヘラのようなもので、
まな板に運んで、包丁で切る。

皿にのせ、はちみつはここで掛ける。

ビールを開けて、食べる。

ふむふむ。
こんなスーパーで買ったものでも十分に食える。
はちみつは全体にかけたが、まろやか。
焼き具合も上々。
満足、満足。

 

 

 

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