断腸亭料理日記2020

カジバタ

7月16日(木)第二食

さて。
今日は浅草。

ロックスの西友でカジキを買ってきた。

超特価。380円。

確かに、安い。
ちょっと凍っている。

セイシェルというと、なんだか驚いてしまうが、
インド洋ということであろう。

インド洋といえば、マグロ、インドマグロ。
ダイビングでよくモルディブへ行くが、
モルディブでもよく獲られ、食べられている。
カジキももちろん獲られている。

だが、セイシェル産、モルディブ産、マグロ
というのは、あまり見ない。
なぜであろうか。日本品質に合わないのか。

ともあれ。

カジキであれば、もちろん、お馴染み、
バタ焼き。
カジバタである。

もともとは、人形町の洋食や[小春軒]

で食べたものを再現しようと始めた。

バタ焼きだが、しょうゆ味。
バターしょうゆ味ということになるのだが、これはまあ、
きらいな人はいないと思う。

だが、これがなかなか、うまくいかなかった、
のである。

焼き上がりは、表面が比較的パリッとした食感。

小麦粉をまぶしてバターで焼く、
ムニエル式であろうことは予想できる。

問題は、しょうゆ味はどこでつけているか、
で、あった。

焼いてからしょうゆをかけると、
ベチャベチャ、というのか、まあ、
生姜焼きのようになってしまう。

それで、あらかじめしょうゆ味をつけておく。

焼く直前、小麦粉をまぶす直前にしょうゆを
まぶしたのだが、それくらいでは、味が薄く、
あの[小春軒]の味にはまったくならなかった。

30分、1時間と漬ける時間を長くしていった。

濃い味が[小春軒]のものだが、やはり、
これがうまい。

カジキというのは、ものにもよるようだが、
味が染みるのに、そこそこ時間がかかる
ということが分かってきた。

3時間まで漬けて、やっと[小春軒]の味に
たどり着いた。

ものによっても、と書いたが、2時間程度でも
よい場合もある。

酒などは入れずにしょうゆのみ。

上からペーパータオルを掛けておく。

今日は、2時間程度。
このくらいでも、よさそうなものもある。

3時間。濃い方がよいといっても、それ以上は、
やめた方がよい。
もし、食べなくなってしまった場合は、あげて
ラップにでもくるんでいた方がよいだろう。

小麦粉を両面。

付け合わせは、しし唐を買ってきた。

一緒に、バタ焼きにする。

バターは、しょうゆが強いので、無塩にする。

しし唐には、塩をする。

カジキは、両面こんがり。

ただ、お気付きであろうか?。

真俯瞰からの写真なので、ちょっとわかりにくい
かもしれないが、この二枚、厚みが違う、
のである。

右の方が、5mm程度は厚いかもしれない。

当然、厚い方に合わせれば、薄い方は
焼きすぎになる。

なにか技があるのかといえば、、、
別段ない。

薄い方が焼けたと思われるところで
先にあげておき、後は弱火で厚い方に
熱を入れる。

と、いうことで焼き上がり。

しし唐を添え、ケッパーもカジバタにのせる。
出来上がり。

ビールを開けて、切ってみる。

ふむふむ、なかなかよく焼けた。

やっぱり、しょうゆは濃いのがよい。

カジキのバタ焼き、うまいもんである。

しょうゆにちゃんと漬かって味が染みていれば
特段のコツはいらない。

安くてうまい、カジバタ、で、ある。

 

 

 

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