断腸亭料理日記2021

黒毛和牛ハンバーグ

連休も終わったが、皆様いかがお過ごしであろうか。

東京も三回目の緊急事態宣言。
私のような者は、連休でもあまり変わらない日常、
ではあるが、それでも複雑ではある。

皆様も私も、いろんな思い、考えはあろうかと思う。
様々な文句も言いたい。
力を増した、変異したウイルス。
これに対して、ワクチンの供給が心もとない
我が国の製薬事情。
また、最初からそうであったが、我が国の
今回のパンデミックにうまく機能していない
医療保険制度。

政府、専門家もわかっていることではあろう。
言っても明日状況が改善するとも考えにくい。
奮戦されている医療従事者の方々のことを考えると
やはり自分が罹らないことしかあるまい。

オリンピック。
開催せざるを得なかろうと今は考えている。
大坂なおみ選手が優勝した、テニスの全豪オープン。
このことである。
様々な準備と対策をして2月、開催された。
東京オリンピックもあらゆる手段を繰り出して、
開催できるのであれば開催することに意味が
あるように思っている。
ウイルスを撃退した大会という時期にはとても
至らない。投げ出すのは簡単なこと。あるいは、
さらに1年延期しても状況は大幅には変わらなかろう。
であれば、共存しながら被害を最小限に抑えて
やり通せる力を世界に示す責任があるように
思うのである。
アスリートだけではなく、関係者、医療従事者その他
国民が共に戦う大会、なのかもしれない。


さて。
今日は、連休前だが、書いておきたいものを
一つ。

3846号

4月26日(月)第二食

和牛である。
先日から、黒毛和牛ステーキで苦労している。

だが、今日はハンバーグ、で、ある。

これはたまたま、食べたくなっただけ、ではある。

そして、これもたまたま、雷門付近を
自転車で走っていて[松喜]の前を通りかかった。

[松喜]というのは、雷門通り南側の牛肉店。
浅草というところは[今半]だったりすき焼き店が
ひしめいているが、ここは精肉。
和牛のよいものを揃えており、よくすき焼き肉を買う。

おー、ここの和牛のよいひき肉で牛100%の
ハンバーグを作ってみようか。

ついでだが、よい和牛のステーキ肉は、
ここで買えばよいことに気が付いた。
ヒレでもなんでもある。
まあ、それは今度。

牛ひき肉はただの和牛と黒毛和牛の二種類あって、
もちろん、黒毛の方が高く、100g500円ほど。
200g購入。(ついでに白滝も。)

これ。今時珍しい紙の経木に包まれている。

開けると、こう。

和牛というのは、赤味が強いように思われる。

ハンバーグというのは、つなぎのパン粉はもちろん、
炒めた玉ねぎ、味も塩胡椒、ナツメグを入れる。
まあ、これがセオリー。

だが、牛肉のみのハンバーグも、また、うまい。
ハンバーガーのパテを考えていただければよい。
最近流行りのグルメバーガーというのか、
1000円を超えるものを出すところがあるが、
あの、パテ。
まあ、自作も簡単ではある。

ともあれ、できるだけなにも入れないで
ハンバーグにしてみたら、どうかと考えた。

強くも練らず、混ぜ物もせず、味も軽く塩胡椒のみ。

空気だけは抜いて、フライパンへ。

油は敷いた。

途中ふたもして、両面こんがり。

一応金串を刺して中の火の通り具合は確認。

OK。

熱した鉄皿へ。

付け合わせは、残っていた蕪をグラッセのように
したのだが、ちょっと加熱しすぎて萎びてしまった。
グラッセはにんじんだが、蕪は驚くほど火が早く通り
こんな有様になったのではあった。

ビールを開けて、切ってみる。

火の通りはちょうどよかろう。

食べる。

ん!?。

うーん、、、
なんであろうか、これは。

肉のそぼろがちょっと固まったような感じ。
つまり、正直のところ、ぼそぼそ。
輸入牛にも足らない。

しょうゆをかけてみる。
あー、ますます、そぼろ。

わからないが、黒毛和牛はハンバーグに向かないのか。
どうもそうとしか考えられない。
巷には、和牛ハンバーグを謳うところも少なくはない。
話半分、混ぜ物も入り、味も付けてあるのであろう。
そういうところがそうそう信用できるとも思わない、が。

、、、リベンジ、ではなく、
一先ずハンバーグはあきらめよう。
次は[松喜]のよい和牛肉でステーキ、
で、ある。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2021