断腸亭料理日記2021

上野そば翁庵/タンドリーチキン

3844号

今日は二本。

4月23日(金)第一食

上野そば翁庵

毎度書いているが、第一食、昼めしだが、
今日は、ちょっと遅くなってしまった。
2時半前。

ランチタイムが終わると休んでしまうところも
多い。

そんな時でも、通しでやっている。
そして、私には居心地のよいそばや、でもある。

上野[翁庵]

もちろん、目当ては、ねぎせいろ。
自転車で向かう。

ちょいと、というほどではないが、
それでもすぐ、で、ある。

この時刻だと、入口の帳場には人はいない。

ただ、座ればよい。
また、一番奥のテーブル。

この時刻でも、そこそこ席は埋まっている。

お兄さんに、ねぎせいろ!。
今日は、酒はなし。
そばのみ。

すぐにくる。

鮮やかな緑がかったそば。
茶そばではないので、念のため。
藪系が多いが、新そばの緑に倣い、色を付けている。
新そばの季節に限らず、いつでもここはこの色なので、
おそらくそうであろう。

箸の先にちょいとわさびを取り、そばを一箸分取り、
そばつゆに浮いているかき揚げをよけ、
つゆにそばの先の方1/3を漬け、一気に手繰る。
つゆのかき揚げを一口。
また、手繰る。

この店でもそうだが、私から見ても
そこそこ年配、七十近くに見える男性でも、
そばを箸から放しドブンと漬けている人がよくある。
今日も、斜向かいにそんな人。
そりゃ、からいだろう。

地方はいざ知らず、東京、特に下町の蕎麦やでは
箸を放してはいけないのである。
それだけ濃いのである。

毎度書いているが、私の子供の頃の落語の枕にも
よくいっていた。
江戸っ子は、死ぬ前に一度でいいから、
そばをたっぷりつゆを漬けてたべたい、というのが夢、
なんというのがあったくらい。
もちろん、洒落だが。

ともかくも、こういう人は地方出身なのであろうか。
誰かに習わなかったのであろうか。
大きなお世話だろうが、
見ていて気になってしょうがない。


台東区東上野3-39-8
03-3831-2660

4月23日(金)第二食

タンドリーチキン

たまにはこれ。
ハナマサにタンドリーチキン用のたれが
ついた、鶏肉がある。

タンドリーチキン自体、好物であるが
ハナマサのこれは、なかなかうまいのである。

タンドリーチキンというのは、もちろん自作もできるが
漬けて、一晩は置かなければいけない。
すぐに焼けばよいのは手軽でよい。

今までは、ピザ焼き用のセラミック板の入った
調理器で焼いていた。
タンドリーはインドの窯。
ピザ窯も、地域的には隣であり、起源は似たような
ところ、なのであろう。
高温で短時間で焼く。

セラミック板の入ったピザ焼き器は
かなりの高温になる。遠赤効果もあろう。

で、今日は、例の新ガス台のグリルで
焼いてみようと考えた。
これもすぐに高温になる。

ココットという金属の容器に鶏肉をセット。

魚焼きが主たる用途で、魚であれば自動で切れる。

串に刺した焼鳥も焼ける。
10分にセット。

途中、なん回か様子を見るが、なかなかよさそう。

10分。
焼き上がり。

だいぶ脂が出た。

きゅうりのピクルスを添えて、皿へ。

玉ねぎのアチャールでも作ればもっとよいのだが
ピクルスでも十分。
だが、やはりなにか添え物はほしい。

ビールを開けて、食べる。

よしよし。
ちょうどよく焼けている。

これ、たいしたものである。
特にひっくり返す必要もない。
全体に火が通る。

うまい、うまいと、全部食べてしまった。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2021