断腸亭料理日記2021

ムール貝のアヒージョ

2月1日(月)第二食

さて、月曜日。
アメ横。

先日、3パック500円という牡蠣を買ったが、
またないかときてみた。

同じ店にきてみたが、パック売りはない。
量り売りの1kgというのがある。安いかもしれぬが
1kg買ってもさすがに多いだろう。

アメ横の魚や、鮮魚は、例の地下を除くと二軒。
もう一軒も見てみたが、やはりパック入りはない。

で、見つけたのが、ボイルのムール貝。
大きなパックでお馴染みの500円。
いつもあるような気もする。

これ、ボイルなので殻を取ってアヒージョに
してはどうだろうか。
というので、買ってみた。

アヒージョは、オリーブオイルとにんにくは
不可欠であるが、意外にパセリも力を発揮する。

ラムのカツレツにも使ったが、このところ、
フレンチやイタリアンのプロのレシピで
作るようになっているが、パセリというのは
バターやオリーブオイルなどオイルとの組み合わせで
かなりの頻度で使われる。定番であろう。

日本ではパセリというとそのまま切って、洋食などの
付け合わせとして使われるくらい。
なんだかおまじないのよう。
私も食べないことも少なくない。

もっと使ってもよさそうである。

パセリはまだある。
フランスパンを買って帰宅。

ムール貝はこんな感じ。

凍っていたようである。
ムール貝は生のものはけっこうごみなどが付いているのだが、
殻を外し、熱を通すので問題はなかろう。

ムール貝というのは、おもしろい貝である。
和名はムラサキイガイという。

日本には元来イガイという在来種があり、
流通はしないがうまい貝で産地では食べられていた
という。大正期に欧州からムール貝=ムラサキイガイが
入ってきて、現在ではこちらの方が優位になっているという。
値段は貝としては最も安いのではなかろうか。
そしてもちろん、うまい。

余談だが、最近も大きさは蛤、色は白っぽいホンビノスガイ
というのが流通するようになっている。
私はまだ食べたことはない。よく見るのは船橋などの内房産。
北米からの種で、クラムチャウダーなどで食べられている
ものらしい。
ホンビノスは汚染に強いとのことで浅利に代わって生息を
拡大しているよう。 (以上、市場魚介類図鑑より)

生態系上はどちらも外来種で駆除対象のようにも思うが、
美味で漁獲対象になっており、例外なのか。

貝の場合はアメリカザリガニやブラックバスなどのように
故意に放されたものではなく、外来船にくっついて
国内の海に入ってきたとも聞く。

逆の例が、ワカメ。
これは日本の船が世界中の海に広げてしまい、
嫌われているという。ご存知のように欧米などでは
海藻を食べる習慣はなく、養殖漁業などに影響を与えて
困っているよう。 (読売新聞

難しい問題である。果たして解決策があるのか。

余談が長くなってしまった。

ムール貝は洗って、殻から出す。

貝むきという専用の刃物を使うが、開きにくいものは
殻が薄いので、割ってしまえばよい。

殻から出してもなかなかの量。

パセリはみじん切り。

土鍋にオリーブオイル。
みじん切りのにんにく。

にんにくは二段階。まずは、焦がす。
必須であろう。
焦がしにんにく、香りがよろしい。

ムール貝とさらににんにく、パセリも投入。

ボイルものだが、まだ出汁が出そうである。
ただ、どんどん小さくなるので熱のかけすぎは
あまり好ましくはないだろう。
テキトウにやめて、パセリみじん切りも投入。
パセリも二段投入。
香りがより出るのでは、と。

塩胡椒。
味見。パンとの組み合わせで食べるので
ちょっと強めがよいだろう。

OK。

フランスパンを切って、軽くトースト。

ムール貝のアヒージョ、出来上がり。

皿に。

ビールを開けて、食べる。
やっぱり、うまいわ、これ。

ムール貝というのはかなりよい出汁が出る。
生ぐささなどもまったくない。

いくらでも食べられる。

アメ横の魚介、当たり外れが激しいが、
今日は、当たり。うまくできた。

 

 

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