断腸亭料理日記2021

断腸亭の年越し2021 その2

引き続き、断腸亭の年越し2021。

届いたお節。

鮨があって、一之重、そして、二之重。

 

煮しめ。
花形にきれいに切ったにんじん、椎茸、蓮、筍、
慈姑(くわい)、麩。笹の葉に包まれているのは
生麩の餅、柑橘系の風味のある白味噌の餡入り。
下に隠れて見えないが、蕗。

海老はさいまき海老でよいのか。
下に煮た巻貝。ばい貝か。

数の子、薄味付き。からすみ。八幡巻き。
鴨のスモーク。焼魚は鰆(さわら)、西京味噌漬け。
はじかみ。

こんな感じである。
段々薄味になってきている。
お客の好み、なのであろう。
薄味になると、日持ちが短くなる。
どんどん食べなければいけない。
まあ、三が日が限度であろう。

夕方から、呑み始め。
紅白。
無観客。

皆さん、どう思われたか。
意外に評価は高い?。

私は、やっぱりもう一つの印象であったが。
VTR収録もあり「カバーズ」だったり、
NHKのスタジオ収録の音楽番組のようで、
ちょっとチープに感じた。
まあ、今年だけの苦肉の策、来年にはやっぱり
戻ってほしい。

嵐の活動休止はその一つだが、歌手、アーティストに限らず、
お笑い芸人、タレントなどなどの顔ぶれ、TV芸能関連も
随分と昨年、様変わりしてきたのではなかろうか。
コロナ禍と関係がありそうで、なさそう。
だが、やはりこれも確実に時代が変わっているように
思われる。

ドラマ、特にTBS系のものが大当たり。
そして「鬼滅」を筆頭に、アニメが絶好調。
ドラマも「半沢」は視ていないが「ナギサさん」
は多部未華子さん推しなので視ていた。
「逃げ恥」の再放送も視たりして。
「鬼滅」も勉強のため、などと思って数回分を
視てみたが、なるほどよくできている。
さすがジャンプというべきか。
ドラマはともかく、漫画、アニメが気を吐いているのは
頼もしい限り。良質で売れるコンテンツを生み出し
続けてほしい。

閑話休題。

11時頃、神田[まつや]の生蕎麦をゆでる。
もちろん、生のわさびもおろす。
最近は、完全に生のわさびを常備するようになった。
わるくなることもなく、一か月程度は野菜室で保つ。

ついているねぎを切って、
ゆでて、

ざるに盛る。

気持ち、緑がかっている。
まだ新そばといってよいのか。

家で、神田[まつや]の生そばの年越しそばが
今年も食べられたのは、よかった。

[うさぎや]のどら焼きは今年は残念であったが。

年越しという、ハレも、例年通りにはできない。
あたり前でない、今、在進行形の状況を
考えざるを得ない。

代わりの[虎屋]。

最中とミニ羊羹。

[うさぎや]のどら焼きは、甘さも抑え、
素朴でうまい。
ただ、やっぱり、一つ食べると、腹にたまる。

このくらいが意外にちょうどよいかもしれぬ。

あけて、元朝。

といっても、まあ、起きたのは、よい時刻。

これは例年通り。
炭を火熾しに入れ、ガスで熱くする。

火鉢に埋(い)ける。

吹いて、さらに熾す。

餅は、多少炭火から離した方が焦げずに
よく焼けるので、五徳を灰から少し上にあげる。

五徳に餅網をのせて、焼く。
じっくり。

最近の切餅は、表面に十字に凹みがついている。
これで、ここから、プクーっとふくれてくれる。

鶏ガラ出汁にしょうゆの澄まし汁。
具はゆでた里芋、鶏、小松菜。
これを熱くする。
具も、別々に置いておき、煮ない。
温めるだけ。

また、焼いた切り餅も煮ない。
東京の方は皆、こうではなかろうか。

お椀に餅を置き、ここにつゆと具を合わせ、
三つ葉を散らす。

我が家の雑煮。

お節セットではなく、内儀(かみ)さんが作った
紅白なます、数の子。

これがいつもの正月。


本年も、乞うご愛読。

 

 

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