断腸亭料理日記2021

カリーライス・神田・エチオピア

3897号

7月15日(木)第二食

梅雨が明けた。

夏、となれば、カレーである。

ちょっと辛めの、スパイス強めの。

そこで選んだのが、神田の[エチオピア]。
ちょっと久しぶり。
クローブ強めが、うまい。

今、スパイスカレーも含めて、カレー店もえらく増えた。
ブームといってもよいのではなかろうか。
最早、すべてを追いかけられない。
例え、近所であっても。

まあ、私の住む元浅草は上野・御徒町の隣で
上野・御徒町は、ご存知の通りカレー店集中地帯。
それもインドネイティブ系の。

ともあれ。
神田[エチオピア]は1988年(昭和63年)創業。
昭和も終わりの年。

私自身は、初めて行ったのは、そんな前
ではなく、この日記をさかのぼると2005年のよう。

神田のカレーの草分けはというと、
欧風カレーの[ボンディー]でよいようである。
ただ[ボンディー]の創業年はというと、ネットには
2説ある。
同店のHPによれば1973年(昭和43年)といっている。

また、神田カレーの歴史を書いたページなどでは
1978年(昭和53年)という年も出てくる。
これらのページもそこそこちゃんと調べているようなので
なんらか根拠?、どのタイミングを創業とするのか、
など、あるのかもしれないが。

ともあれ。
[エチオピア]の創業の頃は、私もやっと社会人に
なったばかりであるが、東京にもインドカレーを
出す店は、数えるほどであった。
今と比べると、まさに隔世の感がある。

インドのカレーが食べたいがそうそう気軽に
食べられるものではないので、それであれば、
手作りをしようと考えたくらい。
レシピなどの本もまだほとんどなく、大学の図書館で
専門書のようなものを探し、さらにインドカレーの店が
ないくらいなので、スパイスを買おうにも、捜して捜して、
確か最初は、新宿の高野で集めたものである。

[ボンディー]は欧風で[エチオピア]はインド風で
方向は全く違うが、共通点がある。
おわかりであろうか?。

そう、ゆでたじゃがいもが付くということ。
他ではあまり見ない。
これはどこが始めたのであろうか。
[ボンディー]であろうか。
日本では長らくカレーにはじゃがいもが入るもの
であったが、入れないカレーなので、物足りない、
それでゆでたものを付けた?。
私の推測であるが。

[エチオピア]の場所は、駿河台下の交差点そば。

いつもの通り、自転車で出る。
時刻は3時頃。まだ、灼熱。
麦わらのハットをかぶる。
自転車を飛ばすと、風を切り、マスクはさほど
気にならないが、止まるともうだめ、で、ある。
マスクというのは本当に苦手である。
早くやめられる日がきてほしい。
アトピーの気があるので、蒸れるとすぐに
かゆくなるのである。

秋葉原を抜けて、靖国通りに出る。
15分、20分程度で到着。

こんな時刻でもあり、列はなし。
小さな店、で、ある。
カウンターと奥に数席。

入ってすぐのところに券売機がある。
具、違いで基本は同じといってよいのだろう。
ビーフを購入。

辛さを指定できる。
激辛党は、なん十倍が食べられるというのを
自慢するが、私には無縁。

カウンターのあいているスツールに掛け、
食券を出し、4倍、と、インド人の店員さんに頼む。

例のじゃがいもだけ先にくる。

早く出てきそうだが、意外に待つ。

一緒に食べようかと思ったが、じゃがいもを
先に食べてしまう。

きた。

そうそう、この味。
強すぎないが、クローブが表に出ているカレー。
はっきりと、クローブはわかる。
他はノーマル。
クローブは、ホールで入っている。
私の好きなインドカレー。

さて、実は、今日の[エチオピア]本店にきたのは
昨日のリベンジ、なのである。
昨日、秋葉原駅にある支店というのか、
[エチオピアキッチン]へ行って同じものを食べている、
のである。

皿も同じ。
だが、違う。
クローブも弱め、ついでに塩味も少ない。
ブレ、なのか、意図して弱くしているのか、
わからぬが、物足りなかった。
それで、連日になるが、確認のために
駿河台下の本店にきたのであった。
やはり、間違ってはいなかった。

本店にもあったが、玉ねぎのアチャール。

上野[デリー]ではピクルスと一緒に
ただであるが、80円。
粒々のマスタードホールなども入っており、
少し手が込んだ味。

 


エチオピア


千代田区神田小川町3-10-6
03-3295-4310

 

 

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