断腸亭料理日記2021

雷門松喜のすき焼き/蔵前いせや穴子天

今日は二本。
土日、ということもあり
どちらも、内儀(かみ)さんの希望。

3856号

5月15日(土)第二食

雷門松喜のすき焼き

続いているようだが、内儀さんが、雷門[松喜]で
すき焼き肉を買ってきた。

実は、先日黒毛和牛ハンバーグを作ったときに
ついでに白滝を買ってきたのだが、これが冷蔵庫に
あった。
なにか煮物にでもしようと思っていたのである。

まあ、白滝などわるくなるものでもない。

これですき焼き、と、考えたようである。

この白滝は、前にも書いているが[大原本店]
というところのもの。

ここも老舗でご近所。
[大原本店]の白滝でもいろいろあるようだが、
[松喜]に置いてあるものは、細い、のである。

白滝は、細いものが、だんぜん、うまい。
意図して[松喜]はこれを置いているのであろう。

そして、割り下も買ってきた。
[松喜]のもので、これも欠かせない。

肉は、松坂ではないようだが、1200円/gで
そこそこのもの。

こんな感じ。

見事な霜降り。
これはまあ、黒毛和牛、なのであろう。
ちょっと厚めのスライス。
これもよい。

長ねぎ、焼き豆腐、椎茸を用意。

鉄鍋を熱くし、脂身。
脂を出して、肉、割り下を投入。
焼きながら、煮て、他のものも入れる。
http://www.dancyotei.com/2021/may/sukiyaki.jpg

すき焼きも、厚めがよい。

なぜであろうか。
肉の歯応え、というのか。
しっかり、肉を喰っている、と、実感する。

溶き玉子にくぐらせて、

食べる。

これがまずいわけがない。
たくさんはいらないが、やはりよい肉を
食べたいものである。

松喜

台東区雷門2-17-8
03-3841-4129

5月15日(土)第二食

蔵前いせや穴子天丼

ご近所、天ぷらの蔵前[いせや]。

蔵前といっても、四丁目、春日通り沿い。
旧町だと、栄久町。
合羽橋道具街の通りは、新堀通りというのが
元々の名前だと思うが、この新堀通り沿い東側は
栄久町で、三社様ではなく、私たちと同じ
鳥越様の氏子で、鳥越祭。
お祭りでは春日通りの北が同じグループで
連合渡御では一緒に神輿を担ぐ。
蔵前ではあるが、なぁんとなく、親近感がある。
(しかし、蔵前も広すぎる。)

蔵前[いせや]は、ご存知の通り、日本堤、
吉原大門前の[土手の伊勢屋]の暖簾分け。

先代の頃、開店。
もうどのくらい前になるのか、先代ご健在の頃
落語会を開かせていただき、お世話になった。

今は、息子さんの代。
[土手の伊勢屋]の初代はお祖父さんという。

夕方、内儀さんがTELし、持ち帰りを頼み、
取りに行ってきた。

先日のそばや[尾張屋本店]ではないが、
お塩でどうぞ、ではない、たっぷり衣、
濃い甘辛のたれ。
本寸法、伝統の江戸前天ぷら。

穴子天重。

2000円也。

穴子二本と、茄子と蓮根の野菜天二つ。

まあ、安くはないが、これがうまい。

まごうことなき、浅草、東京下町の味
といってよろしかろう。

うまいものである。

天丼向きの衣たっぷりの天ぷら。
浅草には、まだまだあるが、東京全体でみれば
数は減っているのだろう。
やはり、なくなってほしくない。
東京の味である。

 


台東区蔵前4丁目37-9
03-3866-5870

 

 

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