断腸亭料理日記2021

豚と大根の煮物

3980号

11月29日(月)夜

午後、出掛けて、帰り、
佐竹商店街のスーパーに寄る。

と、大根がかなり安い。
一本60円ほど。

今、大根はこんなに安かったのか。

おろしで食べてもよいし、買おうか。

だが、今日はなんにしよう。

どこのスーパーでもそうだが、動画付きの
広告端末が置かれている。
うるさいほど。

A社の「豚バラ白菜」。

あ、そうか。
このA社のシリーズには豚バラ大根、
というのがあった。

CMでやっていて、以前に一度だけ買って作って
みたことがある。

小池栄子さんが「私に10分だけ時間をください」と
いっている、あれ。

10分で、大根の煮物ができる、というのは、
驚異的ではないか。

一体どうするのか。
興味を抱き、買ってみたのである。

大根は1〜1.5cmの銀杏切り。
けっこう厚い。

ポイントは、先に大根だけ油で焼くのである。

大根を焼いて一度取り出し、肉を入れ、炒め、
大根をもどし、調味料を入れて煮る。ここが10分。

これで十分煮え、味が染みる。
豚肉と大根の甘辛煮というのは、うまい。

正確には、10分以上かかるのだが、まあ許容範囲
ということか。

A社のこのシリーズは10分でできる、というもの。

調味料はともかく、10分で大根の煮物を作る
ということをかなり研究されたのであろう。

先に大根を油で焼くという工程。
そして、フライパン一つでできる、という
利便性。

今、こうした調味料だけでなく、様々な食品が
昔から考えると大きく進歩している。
考えられないくらいであろう。
例えば、コンビニのPBの100円のお菓子なども、
以前は、かなり粗悪なものと決まっていたが、
今は、かなりうまい。
実際には、ナショナルブランドメーカーが
作っていることが多いのであろう。
ポテトチップスなど海苔しおでよい。
PBで十分うまいのである。
日本のコンビニなど流通も含めて、食品関連
企業の優秀さということであろう。

ともあれ。

豚大根にしよう。

バラ肉は高いので、こま切れを買う。脂もあるので問題なかろう。

むろん、調味料は買わない。
家にあるもので十分。

帰宅。

一応出汁を取ろうか。
少量でよいので、鍋で鰹削り節で取る。

大根は必要な分だけ輪切りにし、皮をむき、そこから
銀杏切り。

豚肉細切れも一口に切っておく。

フライパンで大根を焼く。

油は、サラダオイルに胡麻油をちょっと足してみる。
相性はよいだろう。

両面、軽く焦げ目が付く程度まで。

これ、実際にはちょいと時間が掛かる。

一度、大根を取り出し、豚肉を炒める。

火が通ったら、先に取った鰹出汁、

しょうゆ、酒、砂糖。
味見をして煮詰めながら、煮る。

大根の葉っぱも添え物にしよう。
細かく切って、レンジで火を通しておく。

大根と豚は、仕上げにみりん。
みりんを入れると肉が堅くなるというので、
仕上げにしている。

大根に味が染みれば出来上がり。(一応、一切れ食べてみる。)

盛り付け。

ビールを開けて食べる。

なかなか、うまく煮えた。
大根にもよく味が染みている。

気持ちつゆが濃かったが、まあよし。

大根には濃いつゆ、そして脂が合う、
ということであろう。

10分かどうかは微妙だが、大根を早く煮るために、
先に油で焼く。
ここにたどり着いた、A社さん、流石である。

 

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月 | 2021 5月 | 2021 6月 | 2021 7月

2021 8月 | 2021 9月 | 2021 10月 | 2021 11月 |

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2021