断腸亭料理日記2022

切り身・鰤と鯛

さて、今日は魚切り身二種。

4065号

4月4日(月)

鰤切り身。

毎度の御徒町、吉池。

特に、あてはない。
なにか簡単なもの。

ん!鰤の切り身。
三重産天然、二切れ580円。
お買い得品とある。
塩焼き、煮付け、とある。

鰤は塩焼きにはあまりしない。
私もほぼ食べたことはないのではなかろうか。
生ぐさくないのか。

やってみようか。

これ。

これで全体はどのくらいの大きさになるのか。
鰤というだけあって、脂はありそう。

鰤という魚は、いなだやわかしなどの子供、養殖、天然
含めて、今は吉池に限らず、スーパーにも
ほぼいつでもある。
それでであろう、値段もリーズナブルといってよい。

本来、鰤は西日本の魚で子供の頃、
東京の魚やにはあまり並んでいなかったと思う。
最近は北海道でも獲れ、やはり温暖化、なのであろう。
東日本の鮭と入れ替わる日も近いのか?。

折角二切れあるので、いつもの照り焼きと
塩焼きの、二種にしてみよう。

焼くのは、ガス台のココット機能でよいだろう。
洗って塩をし、しばらく置いておく。

ココットは切り身・自動。

まったく、簡単である。

照り焼きの方。

フライパンに少量の油。
中火で焼く。

両面軽く焦げ目を付けて、しょうゆ、酒少々、砂糖。
甘辛濃いめを目指す。
煮詰めるが、煮すぎてはいけない。

仕上げに、みりん。
沸騰させて、出来上がり。

鰤切り身、照り焼き。

塩焼き。

なかなか、脂がある。

照り焼きは定番だが、簡単、そしてうまい。

塩焼きはかなりよい。
脂がある鰤は、ともすれば生ぐさくなりそうだが
なかなかよい。
ものがよかったのか。
今日は、成功。

4月6日(水)夜

今日は、暖かい。
もうそろそろ、寒い日は減ってくる
のであろう。

浅草ロックス西友、魚売り場。

見つけたのは、鯛。
切り身二切れと、頭が入ったパック。
400円台。おもしろいのではなかろうか。
まったく、西友の魚売り場は、おもしろいものを
置いている。そして、安い。

切り身は塩焼き、頭は、つゆにしよう。

切り身はもちろん、頭もすべて鱗を取ってある。
鯛の頭の鱗を取るのはなかなかたいへん。
すべてを取り切るのは、私などにはほぼ無理である。
まったく、行き届いている。

切り身。

頭は鱗を取ってあるだけでなく、はらわた
血なども残っておらず、きれい。
このまま煮てしまっても問題なかろう。

水から。

切り身は塩をして、ガス台の魚焼き用の網。
鰤はココットにして、鯛は網にしたのは
鰤の方が崩れやすそうだと考えたから。
まあ、どちらでも大きな違いはないとは思うのだが、
網にのせると焦げ目がついて、焼き魚らしく
焼ける。ココットは容器なので形が崩れやすいものでも
ふんわり焼ける?。

焼けた。

頭の潮汁。
出汁が出たら、塩を入れて味を決める。

大根があったので、薄く銀杏切りにして、
レンジ加熱で下ごしらえ。
ねぎとともに入れる。
温めて、お椀へ。

鯛の潮汁と塩焼き。

鯛。
マダイ、であるが、うまい魚である。
春は桜鯛などともいう。

刺身はもちろん、こうして焼いても、
兜焼きなど甘辛く煮ても、おつゆでも。
小型のものは春子といって、〆て鮨にもする。
骨がしっかりしており、身もしっかりしている。
色もよく、立派。
日本人の祝いの膳には欠かせない魚であった。
メデタイ!。
調べると、どうもほぼ日本近海にしかいないよう

日本人と切っても切れない真打中の真打である。

 

 

 

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