断腸亭料理日記2022

鯛白子の天ぷら

4053号

3月20日(日)夜
まあ、さほど私は関係はないのだが、お彼岸で連休。

天ぷらが食いたくなった。

いつもの通り、吉池。

きてみると、天ぷら種の定番がない。

穴子はあるのだが、開いていないものしかない。
きすも、めごちも、ない。
いかは、するめいかしかない。
車海老はいつもあるが、自分では揚げようと
考えたことがない。

季節がよろしくないのか、日曜だからか。

こんな時には、どうするか。
冷凍である。
吉池にも冷凍は揃っている。

箱入りで大容量だが、きす、めごち、はぜ。
大方一箱、1000円。
一番安いはぜでよいか。中国産。

あ!。
そうだ。

鯛の白子。

春だけのものだが、吉池には並ぶ。

白子といえば、鱈が定番。
ふぐもあるが、これは超高級。

白子は天ぷらには、好適。

鯛の白子は、天ぷらで食べたこともないが、
いけるだろう。

めかぶ、おろし用の大根も買って帰宅。

これ。

中国産。中国でもはぜは、食べるのか?。
ハゼと大書してあり、値札もハゼ。

が、開けると、

これ、はぜ?。
カチンコチンに凍っているが、どうも開いたきす、
のようではないか。

ともかくも、解凍しよう。

鯛の白子。

こんな感じ。

真子(まこ)も一緒に並んでいたが、養殖ものでも
できるものなのか。

先に大根をおろしておく。

天ぷら油を用意。
これは、冷蔵庫にストックしてある。
揚げ鍋に移し、余熱をしておく。

白子は水洗い。
意外にしっかりしている。
さばく時に、表面の皮を傷つけられていると、
中が出てきてしまうことがある。

天ぷら粉を振っておく。

衣作り。
ボールに全卵1個割りほぐし、氷2欠片、冷水。
天ぷら粉も投入。

揚げ鍋、再度点火。
180℃設定でよろしかろう。

油温が上がったら粉を振った白子を衣に入れ投入。

プロは半生くらいに揚げるのであろうが、
やはり、生ぐさい危険は犯したくない。
しっかり火を通す。

さて、はぜ、改め、きす。
解凍したら、やっぱり、間違いなく、きす。
箱を入れ間違えたのであろう。多少安かったので
文句は言うまい。

表裏、粉を振って

衣を付け、揚げる。

冷凍庫を整理していたら出てきた、冷凍のいかも
解凍して揚げてみた。

すべて揚げあがり。

白い紙を敷いて、盛り付け。

天つゆはいつもの桃屋。
白子用に塩。
めかぶも、ぽん酢しょうゆを入れ、出す。

白子。

ビールを開けて、鯛の白子から食べる。
塩。

本来、トロッ、なのかもしれぬが、
ちゃんと火を通したので、プリッ、くらい。
ただ、生ぐさくもなく、うまい。

きすは、はぜではなくやっぱり、きす。
冷凍だからか、ちょっとパサついているか。
いかは、冷凍室でかなり時間がたってしまった。
これは、だめ。

ともあれ。
鯛の白子、なかなかうまいものである。

白子を食べる魚というのは、どれくらい
あるのだろうか。
そう多くはなかろう。
珍味にうまいものなし、というが、これは例外。
しかし、日本人、こんなものよく食べようと
思ったものである。

 

 

 

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