断腸亭料理日記2022

上野・洋食・ぽん多本家

上野・洋食・ぽん多本家

4203号

10月30日(日)夜

さて、牡蠣、で、ある。

牡蠣の季節がまた始まった。

これは悦ばしいことである。

夏場にも、岩牡蠣というのがあるが、
牡蠣の本格的な季節といえば、やはり冬、
であろう。

生牡蠣であれば、やはりちゃんとした和食店
へ行った方がよいだろう。
まあ、吉池で殻付きを開けてもらって、家で、と
いうのもあるが。

そう!。
もう一つ、忘れてはいけないのは、フライ。
カキフライ。

カキフライであればどこであろうか。

ご近所、稲荷町の洋食[ベア

もあるが、日曜は休み。

洋食であれば、上野黒門町の[ぽん多本家]。

先日は長らく食べられなかった自慢のタンシチューを
食べることができたが、冬場のカキフライも看板であろう。

ただ、

カキフライが無いなら来なかった 又吉直樹

ということにも、なりかねない。

これ、前にも引いたが、これは又吉氏の自由律俳句。

[ぽん多本家]は、よいものがなければ
牡蠣の季節でも、出さないこともある。

まあここには、カツレツもあれば、バタヤキもよし、
なくても、かわりのものに不自由はないのだが、
それでも期待してなかったときのショックは
大きかろう。

昼、内儀(かみ)さんが電話して確認。
席の予約はできなかったが、カキフライは
あるよう。

OK、よかった。

日祝は16時からなので、一回転する、
17時すぎ目標で行こうか。

予定通り、17時到着。

開けると、二人、扉すぐ前の椅子で待機中。

しばらく、外で待つ。

が、出る数人があって、
5分もたたずに入ることができた。

出てきたのは、どうも韓国のガタイのよい若者男性の
グループ。スポーツ選手か、アーティスト、ダンサー?。

お二階へ。

やはり、ほぼ満席。

ビールをもらい、今日は二人で三品ではなく二品。
カキフライと、もう一品は、貝類で重なるが、
以前から好きな蛤のバタヤキにしようか。
二品で、ご飯と味噌汁を付けようか。

ビールがきた。

お通しは、いか下足のぬた。
かなりの頻度で出るが、白味噌の辛子酢味噌だが
この塩梅が、絶妙。

ん!。隣の年配の夫婦は、中国?、ベトナム?。
言葉は広東語にも聞こえるが、ベトナム語にも
聞こえてきて、判別不能。
流石、ミシュラン掲載店ということか、あっという間に
たくさんの外国人である。

きたきた[ぽん多本家]のカキフライ。

おわかりになろうか、この一つの大きさ。
特に右のもの。
タルタルは付かない。私は塩で。
むろん、うまい。

蛤バタヤキもきた。

粉をふった、バターしょうゆ味。
表面はこんがり。

私は、カジキでよく作るが、この組み合わせは
黄金である。
表面をこんがり焼くのもポイントだが、これ
けっこう難しい。小麦粉がはがれてしまう。
どうしているのか、やっぱり、プロの技。

ご飯と味噌汁、お新香。

お新香はきれいに切った白菜と薄切りの
沢庵、きゅうりのぬか漬け。
このお新香もこの店らしく、吟味されたもの
といってよいだろう。

そして、味噌汁。
なめこの赤だしであるが、これが秀逸。
なんであろうか、この出汁のうまさは。
なんの出汁なのか、ちょっと、判別しがたいのだが、
濃厚なうまさ。
初めてではないと思うが、こんな味であったか。

食べ終わり、下で勘定。
二人でビールを入れて10,450円也。

ご馳走様でした。
うまかった。

 

ぽん多本家

台東区上野3-23-3
03-3831-2351

 

 

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