断腸亭料理日記2023

稲荷町・南インド料理・
ハリマ・ケバブ・ビリヤニ

4324号

4月18日(火)第一食

さて、今日は稲荷町の南インド料理
ハリマ・ケバブ・ビリヤニ]。

随分前に一度、夜にきている。
ご近所といってもよい近さではある。

開店は2014年。もう10年近くなるのか。

最近、スパイスカレー、インドカレーというと
同じく南インド料理の[アーンドラ・キッチン

になん回か行っている。

[アーンドラ]も有名店であるが、そうである、
ここもあった、と、思い出した。

[アーンドラ]のランチはカレーは鶏、羊、野菜
(豆)のおおむね三種類であることがわかってきた。
まだ、南インド特有の長く丸めた米粉のクレープ
のようなものドーサは食べていないが、また、という
ことにしてもよいか。

と、いうことで[ハリマ・ケバブ・ビリヤニ]。
ケバブ、というのは、ご存知の肉の串やき。
ビリヤニというのは、インドのピラフ、まあ、
味付き炊き込みご飯のこと。

(余談だが、インドのビリヤニ、西へ行って、
アラブにも似たような味付き炊き込みご飯があり、
さらに西、イタリアンのピラフに繋がりさらに
スペインのパエリアまで。スパイスが入ったり
入らなかったり味に違いはあるが、味付きの
炊き込みご飯は、地理的にも料理文化的にもつながって
いると私は考えている。
一方、反対に東方向、タイ、マレー、インドネシア、
ベトナムは白いご飯で、味付き炊き込みご飯と
いうのは、あまり聞かないような気がする。
皆無ではないのだと思うが、特徴ではなかろうか。

インドのビリヤニはある種のもてなし、祝いの
食事と聞いたこともある。むろんインドでも
白いライスも日常は食べる。これが東、それこそ
我が国ではもてなし、祝い、儀礼の飯はもち米に
小豆を入れた赤飯に代表されるこわ飯になる。
中国でももち米のちまきというものが祝い、
儀礼の食になっている。ちまきは派生的にベトナムにも
ある。まあ、ちゃんと調べていないが、そういうこと
かもしれぬ。)

ともあれ。
一応、ケバブ、ビリヤニの二つが看板なのだが、
同じ南インド料理店、もちろん、カレーもある。

場所は浅草通り沿い、南側。
稲荷町の交差点と上野駅前、昭和通りの
交差点のちょうど中間あたり。
ハローワークの対面。ビルの地下。
拙亭から、自転車で5分。
ちなみにここの旧町名は南稲荷町。

ランチ営業は15時ラストオーダーのよう。
14時少し前に到着。

店に入ると、3〜4組のお客。
ここは[アーンドラ]よりも広いかもしれない。

ランチはビリヤニのセット、タンドリーチキンの
セットなどもあるが、三種類のカレーランチ、
995円というのにしてみようか。

カレーは6種類から選べる。
「薫るチキンカレー(レモンバター風味)」「こだわり
野菜のマドライカレー」「豆と野菜の日替わりカレー」
「新鮮シーフードカレー」「キーマ カリ コルマ(ラム
とチキンの合びき肉)」「フレッシュトマトとエビの
カレー」。

ほぼなんだかわからない。
とりあえず、チキンカレー、シーフードカレー、
キーマカレーを選んでみる。
ライスかナンを選べるが、ナンで。

スキンヘッドでにこやかなおじさんが300円で
シッカバブが付けられますが、いかがですか、と。
商売上手。じゃ、下さい。
飲み物は、チャイと思ったが、温かいものではなく
冷たいものとのこと。では、ラッシーを。

サラダとスープ。

スープはメニューには書いていなかったよう。
これ、かなり辛いし、その上酸っぱい。
強力、で、ある。
ラッサム、で、よいのか。

きた。

焼きたての温かい大きなナン。

シシカバブは、挽肉を串に刺して焼いたもの。
スパイス強め。
うまい。
この細い串に刺したシシカバブ、羊が多いのか、
味付けも含めて、好きである。

カレーは左から、チキン、シーフード、キーマ。
辛い順は逆。キーマ>シーフード>チキン。
カレーの量は[アーンドラ]よりも多い。

キーマはかなり強力。スパイスも、シナモン、
スターアニスか、大き目のホールもゴロゴロ。
辛味も酸味も強い。
シーフードは海老で、見た通りトマト強め。
チキンは、いわゆるバターチキンといってよさそう。
スパイス、辛みは抑えめだが、かなりこってり。
いや、基本他のものもバターなのかギーなのか
こってり感は強い。

ナンもかなりでかい。

量も多く、スパイス、辛みも強力。

辛みだけではなく、刺激で汗だくの上に、
ちょっと酔ったように、頭もぼんやりしてくる。
腹もかなり一杯。
([アーンドラ]も然りだが、ネイティブの
インド料理店はどこも量もスゴイ。ナン、ライス
お替り自由も少なくない。コスパは高かろう。
多く出すのはインド料理店の特徴かもしれぬ。)

先に書いたように、カレーの量も多めなので、
これもインパクト大。

この年齢にはきついかもしれぬ。
かなりがんばって、完食。

だが、インドカレーは、やはりこのくらい強力で
なければいけなかろう。

ともあれ。
ご馳走様でした。

カレーの種類もまだある。
看板のビリヤニも今回は食べていない。

ご近所なのでちょいちょいこなければ。

 


食べログ公式


050-5570-0774
台東区東上野3-36-7 1F

 

 

 

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