断腸亭料理日記2024

断腸亭の年越し2024 その1

2024年令和6年甲辰 1月

あけましておめでとうございます。
本年が皆様にとってよりよき年であることを
お祈り申し上げます。

断腸亭錠志

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、書きながらまったく目出度くない一月元日になって
しまった。
正月早々、なんてこった。
なにか日本人、わるいことでもしたであろうか、と。

令和6年能登半島地震。
どうも、やっぱりこの国、国土というのは、定期的に
大きな地震に見舞われる。
これは避けられないことであることを痛感せざるを
得なかろう。
一つ前は、平成28年(2016年)の熊本地震になるのか。
これが8年前。その5年前が平成23年(2011年)の東日本
大震災になるのか。

その上、二日夜には羽田空港でJAL機と北陸方面に任務で
向かう海保機との死傷事故まで起きてしまった。

地震でお亡くなりになられた方の数は刻々と増えている。
また、家屋その他様々に被害を被られた方々は今まだ
その数すら把握できていないのだろう。
謹んでお悔みとお見舞いを申し上げる。

ともすれば、下を向いてしまう。
だが、私達は、こうして度々見舞われる大地震を乗り越えて
きた。今はとてもそうは思えぬかもしれぬが、顔を上げ前に
歩いて行けるはずである。
冷静に着実に、老若男女国民一致すべき時である。

4476号

1月1日(火)

と、いうことで、着実に平常版、というわけにも
行かぬが、私のすべきことをする、ということか。

例年通りの断腸亭の年越し。

大晦日。
一日雨の予報であったが、起きたら既にやんでいた。

大晦日は毎年書いているが、神田[まつや]に予約を
した年越しの生そばを、自転車で買いに行く。

また、お節は例年、市谷の鮨や[鮨太鼓]に頼んでいるが
ここの混ぜ込み寿司はやめにして、お節のお重のみ。
その代わり、以前にも頼んだことがある浅草橋・柳橋の
中華 [馥香(フーシャン)

の中華お節も頼もうと内儀(かみ)さんの発案で予約を
しておいた。
[鮨太鼓]の方は届けてくれるのでよいのだが、
[馥香]は取りに行かねばならない。

神田須田町から浅草橋・柳橋をまわらねばならない。
雨の中。

と、まあ、前日は決死の覚悟をして、寝たのだが、
雨は朝まででやんていた。
まったく拍子抜け。
よい方に天気予報は外れたのだが、なにか釈然としない
のは、おもしろい。

ともあれ12時頃、自転車で出る。
最高気温は13時52分で12.7℃。寒いことは寒いが、
大晦日の気温としてはさほどでもない。
自転車で走るには、ラッキーである。

須田町[まつや]の持ち帰り用売り場。

多少例年よりも列が少ない。
三人前のセットを購入。
頼むときに、例年ずっとセットに入っていたねぎが
なくなると、店の方が申し訳なさそうにTELで話していた。
ねぎなどどこの家庭にもあるが、もちろんここのねぎは
例の白く太い、立派なもの。(やはり浅草[葱善]の
ものか。)

が、こちら、店の方は、

むしろ例年以上の列。脇の通りから、持ち帰り店の
角を曲がり、[やぶそば]の方に10〜15mほども伸びていた。

ここから、靖国通りで浅草橋へ。

途中、ラーメンでも食べようと思っていたのだが、
意外にチェーンでも休みのところばかり。
働き方改革、人手不足?まあ、大晦日に開けることも
ないか。

[馥香]で中華お節二段重を購入。

もう少し、ラーメンやを探そうか。
浅草方面に北上。
が、今日、浅草のラーメンやで行きたいと思うところが
思い浮かばぬ。

そのまま、浅草通りを元浅草まで戻る。
松が谷のワンタン麺、支那そば[大和]はどうか。
ここはやっていた。
個人店の方がこんな日にはやっているのか。

いつもの白の肉と海老のワンタン二個ずつ入り。

細麺

が、うまい。

[鮨太鼓]の二段重が届いていた。35,000円也。
かなりの値上がり。

壱ノ重

蒲鉾(鈴廣)、江戸巻(玉子焼き)、ゆず柿、田作、
黒豆、長老喜(ちょうろぎ)、なま酢(三浦大根使用)、
栗きんとん/富の川越いも使用(江戸屋弘東園 さつまいも
博受賞)、鰊昆布巻、イカ人参

江戸巻といっているのは、江戸前鮨やのすり身を入れた
玉子焼きを巻いたもの。まあ伊達巻。

黒豆がうまい。甘すぎず、上品。豆のうまさもあろうし、
煮方もよろしい、のか。

昆布巻きは、鮭など他の魚のものもあるのだが、
やっぱり鰊のものがうまい。身欠き鰊を戻したもの
なのであろう。

弐ノ重

車海老具足煮(長崎産)、磯つぶ貝、数の子白麹漬け、
からすみ、さわら西京焼き、はじかみ、合鴨スモーク、
煮物(里芋、人参、はす、くわい、筍、ふき、椎茸、
梅生麩)、りんごコンポート

 

つづく

 

 

 

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