断腸亭料理日記2024
4687号
11月26日(火)夜
さて、松茸、で、ある。
どうしたことか、食べてみようと考えた。
理由は自分でもよくわからないのだが、
ふと思い立った、のである。
書いている通り、私は松茸を食べる習慣はない。
小さい頃から、家で出るものでもなかった。
もちろん、関東地方では、松茸は獲れない。
習慣がない。それが大きな原因であろう。
私には秋の風物詩でもなんでもない。
かろうじて、和食店でほんのわずかの松茸のスライスが
入った土瓶蒸しを年に一回食べるだけで満足している。
松茸の産地というのは、どこであろうか。
調べると、やはり長野県がNo.1、続いて東北の岩手県、
3位が和歌山県、石川県、岡山県、と続き、宮城県、
京都府のよう。これ以外には、岡山の隣の広島。
四国は獲れるところはないよう。九州は、熊本天草などで
獲れるよう。また東北の秋田、福島、青森、隣接する新潟も
獲れるところはあるよう。
獲れるところと獲れないところがはっきりしているのは
おもしろい。
赤松に共生するのが松茸で、赤松はおそらく全国にあって
獲れてもよさそうだが、獲れないところの赤松には
共生していないということなのであろう。
なぜか。植物学的に解明されているのであろうか。
人工栽培がまだできないというのは、わからない、
ということか。
ともあれ。
どこへ行けば、買えるか。
近くだと、上野松坂屋であろう。
せっかくなので、国産を、と思ってきたのだが、
やはりもう時季は終わりで、これが最後、と書かれた
カナダ産のみ。
まあしょうがない。
大きなものを買ってみる。
3,000円。
国産だともっとするのであろう。
シンプルに焼いて、たくさん、というほど、でもないが
そこそこ満足するまで食べよう、というわけである。
そして、ちょっとおもしろいものを見つけた。
なにかというと、むかご。青森産。
やはり秋の味覚だが、これも、割烹店などで、
わずかに食べるだけ。
1パック200円。安いので買ってみようか。
帰宅。
夜。
松茸。
カナダ産というのは国産よりも白っぽい。
ただ、生で意外に匂い、香りはちゃんと松茸、で、ある。
まあ、私が知っている松茸の香りは、経験値が少ない
ので、怪しいものだが。
むかご。
これもシンプルに、塩ゆででよいか。
むかごというのは、山芋の地上のつるになる、実、
でよいのか。
一応、水に漬けておく。
松茸を焼くのは、オーブントースターで
一向にかまわないようだが、火鉢で炭で焼いてみるか。
毎度、ガスでだが、炭を熾す。
松茸は、大きいものは半分に裂き、かさが
大きいので、包丁で切れ込みを入れる。
また、石突にわずかに付いている土の部分を
切っておく。
やはり、きのこなので、洗わない方がよいのか?。
問題ない?。
いいか。
炭が熾きたら、火鉢へ。
一本、ホイルに包み、載せてみる。
ちゃんと包んだ方がよいだろう。
むかごは、塩水でゆでる。
小さいので、すぐだろう。
お湯を切って、鉢に盛り、塩もまぶす。
松茸も焼けてきた。
しょうゆをさっと、掛けただけ。
ビールを開けて、食べる。
香りもよいのだが、意外に、味もうまい。
カナダ産は、国産と味が違うのか?。
ちょっと、意外である。
におい松茸、味しめじ、などといって松茸は
味自体は劣る、というが、けっこういける。
しょうゆだけで、十分。
むかご。
まあ、これは、こんなもの。
少し山芋の香りがし、味は、芋。
こんなにたくさん、食べるものでもないか。
ちょっと、飽きるので、残りの半分、塩はしてあるので
無塩バターで炒めてみた。これもまた、うまい。
ともあれ、松茸。
来シーズン、国産を一度買ってみるか。
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