ともあれ、
スパゲティーを作る。
今日はいかの塩辛が多量にある。
スパゲティーに。
お湯を沸かし、塩を振り入れ、スパゲティーを投入。
同時進行でにんにくをみじん切りに。
男の食彩でも言っていたがにんにくは、すぐにこげるので
低温で炒める。きつね色まで。
ここにいか塩辛を入れる。
いか塩辛はあっという間に火が通る。
というより、形がなくなると言った方がいい。
もったいないが、鰹の塩辛(酒盗)でやる場合もある。
この場合はまったく正体はなくなる。いわばダシ、調味料である。
イタリアンでもアンチョビを調味料にする使い方があるが
これと同様。
また、塩辛も醗酵がさらに進むと秋田のしょっつる、
トムヤムクンなどに使う東南アジアのニョクマムなど魚醤(ぎょしょう)になる。
文字どおり調味料である。
また、筆者が学生時代、新潟県の漁村で卒論の調査(民俗学)に入ったムラでは
「いわしの塩辛(ショッカラ)」といったものを煮物のダシに使っていた。
閑話及第。
火の入った塩辛に日本酒を投入。
(白ワインでもいいが、今日はなく日本酒に。)
フランベ。(火が上がる)
数秒、煮詰める。
荒挽き黒胡椒を振る。
塩辛だが、気持ち塩も入れる。
パスタを揚げ、塩辛ソースとあえる。
完成。
食す。
しょっからい。
塩の入れ過ぎ。
まるでつまみ。
しかし、食べられないことはない。