断腸亭料理日記2004

池波正太郎風?ポテトフライ

5月1日(土)夜
前から知っていたが、池波(正太郎)先生はポテトフライが好物であった。
最近「池波正太郎のそうざい料理帖深夜倶楽部」
というのを読んでいて、無性に食べてみたくなっていた。

フライドポテトではなく、ポテトフライである。

これは、昔、下町の肉屋や総菜屋でコロッケなどと一緒に売っていた。
今でも、どうかすると、向島あたりの商店街へ行けば出会えそうである。
(鳥越おかず横丁にもあるかな、、。)

実のところ、筆者は食べたことがなかった。

池波先生は、じゃがいもにパン粉の衣をつけて揚げる、と説明している。

先生は、子供の頃、大好きで(大人になってもビールと一緒に
食べられていたようであるが。)友達からポテ正とあだ名を
つけられていたという。

フライドポテトは素揚げだが、用は、コロッケやカツと同じように
小麦粉とパン粉の衣をつけて揚げたものである。

生のジャガイモを揚げるため、小さく切らないと火が通らない。
皮をむいたジャガイモを1/8、2cm程度のサイコロに切る。

揚げ油を用意。(サラダオイル)

弁当箱にパン粉を入れる。
ボールに生卵、水を少し、そして小麦粉を入れ、軽く溶く。
(少しゆるめでよいと思う。)

切ったジャガイモを衣を潜らせ、弁当箱のパン粉を付ける。
ジャガイモ3個分、小さいので、衣をつけるだけでも手間がかかる。

油を加熱。
菜箸を入れ、温度の確認。

1、2個、入れてみる。
しばらく待って、竹串を刺してみる。

やはり、火が通るのには、時間がかかる。
弱火に変え、じっくり揚げる。

2回に分け、揚げ上がる。完成。

ビールを抜いて、食べる。

ウスターソースをかけるのが、池波流である。

ん?、
なんのことはない、これ、少し固いコロッケである。
まあ、あたりまえだが、変わったものが入っているわけでもなし
味は、そんなものである。

しかし、不思議と、食べても食べても、止まらない。
瞬く間に、全部平らげてしまった。

うまかった!

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