断腸亭料理日記2006

韓国屋台料理・

「カントンの思い出」上野店

11月16日(木)夜

遅くなった。

遅くまでやっているところ、ということで、焼肉屋。
それであれば、と、筆者は知らなかったのだが、上野御徒町。
天神下界隈、で、ある。

このあたりは、焼肉屋、韓国朝鮮料理店も多いが、
ちょっとしたニューウェーブ。

以前に、やはりこのあたりで、ジャガイモの鍋(カムジャタン)を
食べたことがあったが、
ここの売りは、このカムジャタンと、豚バラの焼肉(サムギョプサル)、
と、いうことである。

同僚と共に、きてみた。
春日通り沿いに、立体の駐車場があるが、その路地を入ったあたり。

「昔ながらの韓国屋台料理専門店」というのがキャッチ。

店内は、韓国の古新聞が壁じゅうに貼られ、我々日本人の目から見ても
レトロな感じである。
なんとなく、今のソウルの街にあってもおかしくないような、
そんな感じなのであろうか。
レトロさ加減が、なかなかおしゃれ、で、ある。

そして、もう一つびっくりするのは、
ネイティブ度の高さ、で、ある。

筆者らが入った時には、他に3〜4組のお客がいたが、
皆、ハングル語を使っていた。

まず、キムチ、ナムルなどがくる。

この手前のもの、厚揚げのようなものであるが、けっこう、うまい。

そして、これがサムギョプサル。

まずは、カセットコンロ。
このコンロ、なんと、日本のものではなく、
ハングル語の表示が書かれている。
特に違いはないと思われるが、おもしろい。
(韓国にもカセットコンロがあった、と、いうのがおもしろい。)

そして、上に、石焼ビビンバの器のような石、でできた、
平たい丸い板。これが、コンロの五徳に対して、向こう側へ
傾いているのである。
これは、北海道のジンギスカンのように、脂を落とす、ためのようである。
そして、向こう側の下にが、溝が切ってあり、鍋の下に落ちる。

少し厚めの豚ばら肉。
向こう側に、玉ねぎとキムチ。
一緒に焼くようである。

焼くのは店の人がやってくれる。

こんがり焼けてくると、はさみで切ってくれる。

これを塩胡椒の入った、胡麻油につけて、食う。
味噌をぬってサンチュに巻いてもよい。

なかなかこれはうまい。
塩胡椒と、胡麻油の取り合わせ、と、いうのが
新鮮である。

カンジャタン。

唐辛子味噌味に、牛の骨、じゃがいもの鍋、で、ある。

ほとんど火が通っているので、温まれば
もう食べられる。

これは、じゃがいももさることながら、
骨をしゃぶる、のが、うまい。

以前に食べた店では少し甘めであったが、
ここは、さっぱり。少し辛め。

最後に、煮詰め、ご飯を入れて、おじやにして食べる。
これもまた、なかなか、うまい。

よくは知らぬが、サムギョプサルもカンジャタンも
どちらも、庶民の屋台料理、ということなのであろう。

値段もそこそこ安く、うまいものである。



HP



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