会社から、歩いて、10分弱のところ、
市谷薬王寺町にある、小料理「中むら」。
週に1度、程度はお世話になっている。
余談だが、新宿区のこのあたりには、江戸からの古い地名が多く残っている。
いわく、二十騎町、納戸町、山伏町、箪笥町、、。
薬王寺町も、同名の寺があることによる。
さらに、余談だが、町名の前に付く、冠の話。
東京の地名には、多い。正式な町名の場合もあれば、通称の場合もある。
この場合、市谷薬王寺の、市谷。
薬王寺の隣町だが、「牛込」柳町。
あるいは、「日本橋」箱崎町、「日本橋」人形町、「神田」須田町
などなど、枚挙にいとまがない。
旧区の名称の場合もあろうし、また、もっと古く、
そのあたりを広く、そう呼んでおり、他地域と区別するために
習慣的に冠を付けて、いっていた場合など、色々であろう。
ともあれ、なんとなく、「市谷薬王寺」など、ちょっと、時代劇に出てきそうで、
乙な町名でいい。
閑話及第。
「中むら」である。
小さな店だが、カウンターと、テーブル、奥に10人程度は入る座敷がある。
夜は、いわゆる小料理屋。
昼は、\800の3バリエーションほどのランチメニューがある。
店名の「中むら」というセット。
焼鮭がメイン。これに、まぐろ刺身の小鉢、しらすおろし、煮物(今日は、わかめ)、
味噌汁(大根)、お新香(今日は、大根のぬか漬け)。
ご主人は、店内の調理師免許をみると、京都で修行されたようで、
味噌汁の出汁一つ、大根おろしのおろし方一つをとっても、
奇をてらったものはないが、どれも、きちんとした味である。
週に一度は、落ち着ける、味である。
※平均点 2.562 合計 32人