断腸亭料理日記2007

瓜もみと冷奴

6月27日(水)夜

さて、今日はなにを食べようか。
19時過ぎ、オフィスの喫煙室で煙草を吸いながら、考える。

それにしても、今日は暑かった。
このところ毎日暑いのだが、今日はたまたまお昼から外出があり、
暑さを身に染みて味わうことになった。
中にいることの方が、多いのである。

まったく、もう真夏のようである。

こうなると、さっぱりしたもの、、。
先週、池波レシピの、鯵の煮びたし

を食べたが、鬼平のその部分に一緒に出てくる、
『紫蘇の葉を刻み込んだ、瓜もみ』。

これに、冷奴、で、どうだろうか。

冷奴は、以前に書いた、根岸の笹乃雪

あの、うまい豆腐。
この組み合わせは、ちょいと、よいではないか。

笹乃雪は、どこで買うのかというと、先日は書かなかったが、
むろん根岸の店へ行けば買えるようだが、こちらへは行ったことがない。
オフィスのそば、牛込神楽坂のスーパーに実は置いているのである。

このスーパーに寄る。
520円という豆腐であるから、置いてある数も少なく、
売り切れていることもある。

あった。

それから、白瓜を一本。

これだけのつもりであったが、魚売り場を覗き、
ぶつにでもしようか、と、バチマグロのサクも買う。
(千葉産、生、500円ほど。)

大江戸線に乗って、元浅草まで戻る。
「あ、忘れた。」
肝心の大葉、で、ある。
『紫蘇の葉を刻み込』まねばならなかった。

三筋のヤマザキまでまわり、買い足し、帰宅。

まずは、瓜もみ。
洗って、両端を切り、縦に半分に切る。

中央の種(わた)の部分をスプーンで、くりぬき、水で洗い流す。
ここから、1mm程度の厚みで、切る。

ボールに入れ、多めに塩をふり、もむ。
しばらくもんでいると、水が出てくる。
瓜もみは、よくもんだ方が、うまいように思う。
このため、塩も多め。

これでしばらく、置く。

バチマグロをぶつに切る。
小鉢にせっかくであるから、大葉を敷いて盛り付ける。

笹乃雪の豆腐。


容器から出し、まな板の上で、水を切る。
ご存知のように、一般の豆腐は、プラスチックのパックに一杯に
水が張られている中に入っており、まな板に置いておくと
水がどんどん出てくる。

しかし、ここのものはほとんど水が入っていない。
このため、水切りも、たいして気を付けなくともよい。
半分に切り、そのまま皿のせる。
(筆者は、薬味は使わないので、用意はなにもない。)

置いておいた、瓜もみ。

水洗い。
塩を多めにしているので、1〜2回の水洗いでは、まだまだ塩辛い。
5〜6回、水の中でももみながら、よく洗い、水を切る。
固くは絞らないが、ペーパータオルで、水分をよくふき取る。

大葉を細く刻み、あえ、盛り付け。


やっぱり、ビール。

笹乃雪の冷奴。
本当に、ここの豆腐は、うまい。
味が濃いわけであるが、これと比べてしまえば、
そこいらのスーパーの豆腐など、まったく別の種類の食い物
としか思えないほどである。
やはり、これで半丁分、260円はまったく安くはない。

瓜もみ。
やはり薄めに切って、よくもんだ方が、味が馴染み、
うまい。しその葉も、さわやかで、よい。

瓜もみと冷奴。
奴が、ちと特別なものであるが、夏の肴としては
できすぎ、で、ある。





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