断腸亭料理日記2007

合羽橋・太助寿司

5月20日(日)夜

さて、引続き、日曜日。

義母の三社祭見物にお供をし、田原町あたりで三宮の神輿を見て
浅草神社にお参り、そこから、西浅草のそばや、おざわ、に、まわり、
ビールを呑み、太打ちそばを食い、帰宅。

時代劇専門チャンネルなぞ、見ながら、転寝(うたたね)。

夜は、ここも、毎度お馴染み、太助寿司、で、ある。

AM、三社祭を見に出る前に、TELを内儀(かみ)さんに
入れさせておいたのであった。

むろんのこと、承知はしていたが、祭り中の
太助寿司の忙しさは、たいへんなもの、で、ある。

太助寿司は、拙亭でもよく取るが、もともと出前の店、でもある。
各町の神酒所への差し入れ、と、いうのであろうか、
寄付というのか、いくらか、届けてもいる。

そんな最中に出かけるのだから、
親方が電話の向こうで「たいしたことはできないよー」と、
怒鳴っている声が聞こえたらしいが、承知、で、ある。

18時、義母とともに三人できてみると、なるほど、
店はフル回転、で、ある。

店にお客もいるが、カウンターの中では親方もいれて、
全部で4人、休みなく、握っている。

女将さんも軍艦巻きやら、海苔巻やら、手伝う。

桶に握った寿司をどんどんと入れ、出前に、出る。
18時半過ぎ、ひとまず、落ち着いたようである。

そんな中、出してもらった、刺身。


まこがれい、青柳、たこ、あおりいか。

あおりいかは、活け、で、歯応えがあって、かつ、柔らかく、あまい。
まこがれいも、うまい。
ひょっとすると、平目以上かもしれない。

裏方も手一杯なので、握り、へ。


まずは、炙った、金目。
脂がある。


みる貝、江戸前。


うに。
下に、飯が入っているが、小鉢で出てきた。

今までの軍艦でもなく、飯の上に載せて出てきたが、
とうとう、小鉢、で、ある。
この、うにの量。
今までの握りの二倍以上あるかもしれない。

函館、紫うに、であるが、抜群にうまい。
まったく堪(こた)えられない。


蒸し鮑(あわび)。
鶏皮で蒸し煮にしたもの、で、ある。
筆者などには毎度お馴染みであるが、
北海道の義母には、鮑といえば、生、のようで、
驚いている。


中トロ。
太助では、珍しい、紀州、勝浦だという。
柔らかく、なかなか、うまい。

ほっき貝。
炙って、塩、で、ある。
ジューシー、という表現もヘンかも知れぬが、
みずみずしいのだが、旨みが増す。


これも太助では珍しい、か。
しまあじ。むろん、天然もの。
滅多に食べられぬ。
香りがポイントの魚であろう。
少し、コリッとした歯応えもよい。

巻物。
筆者好物の、ひもきゅう。


太助の看板、穴子。
香り付けの熊笹にはさんで焼いたもの。
毎度ながら、いうことのないうまさ、で、ある。


小肌で、〆。


いかにも、お祭りの日らしい太助寿司。

18時過ぎの出前のピークを片付けた後も
どんどんと、出前の注文は入っていた。

いつもとは少し違う、また別のテンションの太助寿司。
これもまた、楽しい。

お祭りはまだ続く。
この次は、我々の、鳥越祭、で、ある。
(6/9、10)



太助寿司
電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6




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