断腸亭料理日記2007

肉そばから、落ち沙魚(はぜ)

☆数え間違いも多々あると思われますが、
今号で、900号になりました。

2004年3月末、断腸亭料理日記、再開後、3年半、
週、5回、毎日配信を続け、ここまできたか、という感じです。
ご愛読ありがとうございました。
まったく拙い私の文章を、読んでいたいただいている、
皆様のおかげであると、深く感謝いたしております。

計算上、3月中には1000号になるかと思われます。
第3回断腸亭落語会も早く開催日を決めたいと思っておりますが、
なんとなく、ぐずぐずしている、今日この頃。
なぜこの日記を書いているのか、断腸亭は、どこを目指しているのか。
考えつつ、1000号に向かって書いていきたいと思っております。
相変わりませず、皆様にはご愛読いただきたくお願い申し上げます。

これから、師走も近付き、寒くなってまいります。
皆様にもお身体を気を付けいただけますよう、お願い申し上げます。

断腸亭錠志

=========================================

11月10日(土)

さて、土曜日。
早めに目が覚めてしまう。

ちょっと、二日酔い。

なにを食おうか。
やっぱり、そばか、、。

先日買った、(まずかった)生そばがまだ残っている。

竜泉のそば屋、角萬の冷し肉そば。

あれはうまかった。
豚肉こま切れもある。作ってみようか。

まずは、豚肉を解凍。
ねぎとともに、桃屋のつゆで、煮る。

そばは、湯を沸かし、堅めに茹でる。
(堅めであれば、多少はよいかと思い。)


こんな感じ。
やはり、そばはイマイチであるが、
豚肉とねぎは、うまい。
そばは、量だけは随分ある。

さて、食い終わり、、、外は雨。

二日酔いは抜けつつあるが、体調は、今一つさえない。
風邪か?頭重。
先日入れた、ブリッジが今一つのような、、。
歯医者にいこうか。
TELし、15:30に予約を取る。

昼。
まだまだある、キャベツ。干し椎茸、冷凍庫にあった、
いかのエンペラを塩味で、炒め、片栗でとじたもの。
(あんかけ焼きそばにでもしようと思ったが、焼きそばはやめた。)


歯医者までに買い物に出る。
アメ横の魚屋。
雨でもあり、たまには、エンジンをかけねば、と、思い、
車で出る。(出ようとしたら、やんでいたがそのまま出る。)

昭和通りに車を止め、魚屋へ走ってきてみるが、
今一つ、これというのは、ない。

吉池か。
中央通りを回り、松坂屋前に止め、吉池に走る。

お!

そろそろ、季節、だと思っていたが、あった。
沙魚(はぜ)。
丸々と太った、落ち沙魚。

先シーズン、初めて見つけて買ったみたのだが、
量が今一つ少なく、味がよくわからなかった。


なにかというと、これである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『 台所の沙魚(はぜ)を見るや、梅安は、ぴちゃりと舌を鳴らした。

 食欲をそそられたらしい。

  新年を迎えたばかりのこのごろの沙魚は真子・白子を腹中に抱いて

 脂(あぶら)がのりきっている。』

池波正太郎著・仕掛人・藤枝梅安(一)「殺しの四人」より「おんなごろし」

講談社文庫


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『梅安は、ぴちゃりと舌を鳴らした。』
と、ここである。

池波先生の、名文というのか、情景を頭に浮かべると、
怪文、というのか、、、。
とにかく、うまそうである。

そんなにうまいのであれば、是非食べてみたい、と思うのは
人情、で、あろう。

沙魚といえば、昔は東京湾でいくらでも釣れたものという。
大井町あたりで育った筆者の父親の子供の頃には、
ちょうど子供のよい釣り遊びの相手だったという。

冬の落ち沙魚というのは、東京でも、今でも、
江戸川やら、東京湾で連れるのかもしれないが、
釣りをしない筆者は、知らない。
一般のスーパーなどには、江戸前はおろか、落ち沙魚など、むろん並ばない。
この吉池で見たのが最初であった。

よし、今年は、たっぷりと買おう。

青森産。
グラムいくら、のようである。
600円、全部で20数匹。

購入。

急いで車にもどり、帰宅。
開けてみると、


こんな感じ。



キリが悪いが、長くなるので、この続きはまた明日。




断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月



BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2007