断腸亭料理日記2008

スープカレー

8月30日(土)昼

ここ数日、たいへんな天候が続いている。
ご存じの通り、豪雨、で、ある。

午前中は少ないようだが、
午後から、夕方、夜で、あろうか、この時間になると、
毎日、激しく降っている。

各地で、浸水などの被害も多く出ている。
異常気象なのか、温暖化なのか、よくわからぬが
どうしたことであろうか。

これだけバケツをひっくり返したような雨が毎日降っていると、
よくまあ、これだけ、空に雨があるものだと、
関心してしまう。
これだけ降る雨、災害ばかりではなく、
なにか役にたたないものかと、思ってしまう。

ともあれ、土曜日。

朝は天気がよい。

第一食は、冷蔵庫にあった、茹でうどん。
白だしにニョクマム、薄口しょうゆなどを入れた、
いい加減な関西風のつゆで、玉子を落とし、食う。


この程度でも、そこそこ、食える。

雨が多量に降って、だいぶ涼しくはなってきたが、
日が出れば、やっぱり暑い。

昼はカレーにしよう。

スープカレーはどうだろうか。
食べるというよりは、飲む、カレー。
なんとなく、夏の終わりの今、そんな気分である。

玉ねぎがない。
買いに出る。

今日は、みじん切りで炒める、のではなく、
ざくざく切って、にんにく、しょうがとともに、
圧力鍋で、形がなくなるまで、煮てみようか。

玉ねぎ、2個ほど、ざくざく切る。
にんにくは、3片をスライス。
にんにく、玉ねぎは柔らかくなるが、
しょうがは煮ても、形が残るので、みじんぎり。

圧力鍋に玉ねぎ、にんにく、しょうがを入れ、
水はひたひた。

点火し、圧力をかけ、15分ほど。
あとは、火を止め、放置。

入れる肉は、鶏の骨付きもも、が冷凍庫にあるので、

これにしよう。
解凍し、表面に塩胡椒、カレー粉もまぶし、
フライパンで焦げぬよう気を付けて、表裏を焼いておく。

スパイスの準備。

これは直接鍋に入れるよりも、一度、
フライパンで炒めた方がよかろう。
そのまま入れると、混ざりにくいということがある。

コリアンダー、ガルダモン、フェネル、クミン、
レッドペッパー、ターメリック、それぞれパウダー。
それにカレー粉、S&Bの赤缶。
これをフライパンにサラダオイルを入れ、炒め、
さらに、水を少量加え、よく馴染ませる。

圧力鍋、放置後、40〜50分。

ふたを開け、混ぜたスパイスを入れる。
ここに、焼いたもも肉、トマト缶(カット)を入れる。

煮込み用にシナモンスティック、グローブ、
ローリエ、フェネグリークリーフを入れ、
さらにカレー粉も加える。

玉ねぎも煮込んでいるので、だいぶ出汁は
出ていると思うのだが、コンソメの素も少し。
それから塩。

スープカレーなので、水は多め。

30分ほど、煮込む。

できた。


ご飯はなし。
ビール。

肉とスープだけで、食べる。

玉ねぎを炒めていないだけだが、
その手間は、いつも作るインドカレーからは、かなり減っている。
味はどうかというと、まあ、いつもの習慣で

入れているスパイスの量も種類も同じようなものだが、
旨味も出ているし、スープカレー、らしくなった。

玉ねぎは、炒めなくともスープカレーならば
よさそうである。


さて、肉は食ってしまったが、
スープは大量に残っている。
この後、なにもなしでは、さびしい。

当初、スープカレーなので、と思い、
油は控えめにしていた。

鶏皮でも炒めて入れようか。
冷凍庫にストックしてある鶏皮を少し解凍し、
切り、塩胡椒。
カレー粉もまぶし、炒めて、入れる。
できあがっているカレーを煮返す時は、香りが飛んでいるので、
鍋にもカレー粉を新規に少し加える。


飯を炊いて、食べたのは、深夜。
鶏皮なので、ちょっと、脂が出すぎてしまったが、
これはこれで、また、うまい。

スープなので、この皿で3杯も飲んでしまった。
汗をたっぷりかいて、気持ちがよい。
胃腸も元気が出る。

夏の終わりには、スープカレーが、よいかもしれぬ。

P.S.

青唐辛子を入れてちょっと煮てみた。





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