断腸亭料理日記2008

箱根・塔ノ沢・福住楼 その3

2009年 あけましておめでとうございます。

毎度、ご愛読ありがとうございます。
本年も相変わりませず、よろしくお願い申し上げます。

皆様にはどんなお正月をおすごしでしょうか。

私の09年は、昨年同様、多忙な年になるのかと思われますが、
断腸亭としては、特段のこともなく、自然体で毎日を書いていければと
考えております。

本年も、誤字脱字、錯誤、少なからずあるかと存じますが、
皆様にも、飽きず、おつき合いをいただければ幸いでございます。
また、皆さまの09年がよい年になりますよう、
お祈り申し上げます。

断腸亭錠志


*********************

さて、引き続き、箱根。


12月28日(日)夜 29日(月)朝

湯本から福住楼へ帰り、呑んだり、年賀状を書いたり、、。

夜。

今日は、献立書き、は出されなかった。

前夜はいわば、デフォルトメニューで、
今日のは、連泊者用のメニューということになろうか。


よくわからぬものもあるが、
なんとなく、昨日を真似て、献立風に書いてみよう。

前菜 鴨ロース燻製

    湯葉巻

昆布巻

    揚げもの(不明)

    干し柿

鍋 鯛のあら鍋

   ねぎ

   春菊

   しめじ

酢のもの もずく

前菜は、なんとなく、おせち料理、の雰囲気。

鯛のあら鍋は、紙鍋、つゆは塩味。
鯛のあら、というのは、うまいもの、で、ある。
骨までなめて、平らげる。


刺身

 鯛

 まぐろ赤身

 平貝

 ぼたん海老


焼き物

 鰤(ぶり)と蕪のバター焼き

と、いうことになろうか。
昨日は、普通の鰤の照り焼き、で、あったが、
今日は、しょうゆ味であるがちょっと洋風にバターで
ソテーしてある。
小蕪を薄く切って、ちょっと焦げ目が入り、
同じくバターで焼いてある。

なかなか、これはうまかった。
むろん、和食の板前さんなのであろうが、
こういうちょっと、こってりしたものも
お得意のようである。


中皿 豚角煮

    白隠元あんかけ(?)

これもこってりしており、うまい。
角煮に白いものが掛っている。
白隠元あんかけ、などと勝手に書いたが、
聞いていないので本当のことはわからないが、
甘みはないが、豆のような味。
それで、白隠元などと書いてみた。
その白い餡の上にちょこん、と、溶き辛子がのせられている。
これは見た目にもきれい、で、ある。


揚げもの 車海老アーモンド揚げ

      隠元

昨日は、真砂揚げ、というもの。
衣にプチプチとした米粉(餅米?)を入れて揚げたもののよう。

今日は、アーモンドのスライスを衣につけて、揚げたもの。
目先がかわって、なかなかおもしろい。
アーモンドは食感も香りもよい。


煮もの 鰤大根

大根も鰤も、甘く、そうとうにこってりと、煮ふくめられている。

先の豚角煮同様、なぁーんとなく、
これも板さんの好みのような気がする。

この板さんは、京風の日本料理をきちんと修業された方
の、ように思われるのだが、この濃く甘いのは
京会席風なのか、東京風なのか。
京会席で、甘くしょうゆの色濃く煮もの、というのが
あるのか、私はわからないが、東京風といってもよい
味付けである。むろん私は濃く甘いのはウェルカムである。


 汁 白子

赤だし味噌汁に白子、を入れたのは、初めてかもしれない。
ちょいと、うまいものである。

香の物

デザート



月替わりの定番の献立をはずれると、
自由にできるのだろう。

うまかった。


さて、翌朝。


湯豆腐はなし。
かわりに、なのか、ベーコンエッグ。

焼き魚は、えぼ鯛の干物。

また、赤だしは、もずくと三つ葉。
うまい。

おひたしは小松菜。

まぐろ時雨煮、わさび漬け、蒲鉾、たらこおろし、
香の物。

昨日も書いたが、赤だしの味噌汁が随分と、
うまい。

さて、朝飯を食い終わり、最後に、もう一度風呂に入り、
部屋で勘定。10時過ぎ出立。

帰り道は、海沿い。
湘南の海を見ながら、ちょっとのんびりと。
西湘バイパス、茅ヶ崎、江ノ島、鎌倉。


ほとんど、快晴といってよいか。

漁なのか、釣り船なのかわからぬが、随分と漁船も出ている。
この時期は、なにを獲っているのか。

また、波はさほど高くはみえぬが、
茅ヶ崎あたりは黒い姿のサーファーも出ている。

車から見る湘南の海。
妙に、のんびりと見え、冬の午前、澄んだ日の光に輝き、
きれいである。

逗子から横浜横須賀道路。
金沢から、海辺、首都高に入り、湾岸を走り、
そのまま、帰宅する。


福住楼




断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月




BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2008