断腸亭料理日記2008

中華ちまき

7月6日(日)第二食

第一食は、冷蔵庫にあった、中華の生麺を
茹でて、蒸して、焼きそばを作る。


具は、やはり冷蔵庫にあった、豚バラと
ピーマン。

内儀(かみ)さんが、冷やし中華にしようと
買ってあったらしいが、冷蔵庫の中で、長らく、
売れ残っていた。
なんとかせねば、と思い、それならば焼きそばがよかろう。
多少の手間、で、あるが、生麺を茹でて、蒸して、焼いて、
と、焼きそばができあがった。
味は、さっぱりと塩のみで、酢をかけて食べた。

さて、今日は、中華のちまきを、作る。
これは、しばらく前から、考えていたのである。

中華ちまきは、去年初めて作ってみたのである。

調べてみると、6月30日。
bしかしまあ、よく同じような頃に、思い付くものである。

このときも書いているが、中華のちまきは
ちまきというくらいで、やっぱり、中国の端午の節句に
家庭で作って食べるもの、であるという。
(日本同様、と、いうよりは、おそらく、
向こうから入ってきたものであろう。)

日本の端午の節句は5月5日と決まっているが、
中国では、不定で、5月から6月のある日、らしい。

ちょっと、遅め、で、あるが、なんとなく時期も合っている。

この時期に食いたくなったというのは、
偶然なのか、どうなのか、よくわからぬが、
ふと、食べたくなった、のである。

昨年大量に買った、竹の皮も、やはり大量に余っている。
もち米も、ある。
具材は豚肉、筍、椎茸。
豚肉は、ロースのスライスだが、冷凍庫で凍っている。
干し椎茸はスライスだが、これもある。
筍は水煮が、なぜか冷蔵庫にあった。
これも、内儀さんが、なにかにしようと買っておいたのであろう。

まったく買い物に出なくとも、できる。

もち米の浸水は3時間以上と昨年の日記には書いてある。
午前中から、水に漬けておく。
豚ロース肉も冷凍庫から出しておく。
椎茸も、ぬるま湯に漬けて、もどしておく。
しまってあった竹皮は使う分を出し、水洗いをしておく。

これでひとまずの準備は完了。

豚肉がとけたら、1cmほどに切り、
紹興酒としょうゆに漬けておく。

30分以上漬けたところで、
筍水煮を、切る。
豚肉がスライスを切ったものなので、
この大きさに合わせて、小さめに切る。

椎茸もスライスなので、まあ、よいだろう。
戻った椎茸も、水を切る。

中華鍋を用意。

煙が出るまで加熱し、油を回す。
一度あけ、再度、油を敷き、まずは豚肉から炒める。
ついで、椎茸、筍。

炒まったところで、浸水してあったもち米を
水を切り、入れる。

ここに先ほどの、椎茸のもどし汁、水、しょうゆ。
前の日記を見ると、味が薄かったようなことが書いてあるので、
濃い目にしてみる。
また、前回は、米が透き通らず、煮詰まってしまったので、
水も少し、多めに入れてみる。

かき混ぜながら、しばらく煮詰めてくると
なにか焦げ付きそう。
火を弱め、適当に、やめる。
どうせ、蒸すのだから、よいだろう。

さて、ここから、竹皮で包む。
昨年は、これでずいぶん苦労をした。

三角に折って、ポケットを作り、炒めたもち米を
スプーンで入れ、折り返してふたをする。

なんとなく、まだ、つかめてはいないのだが、
こんなものか、という格好にはなってくる。
しばって止めるのは、昨年同様、別の竹皮を割いて
紐にしてみるが、やはり、なかなかうまくいかない。

そのうちに、輪ゴム、を思い付く。
そうである。
別段、売りものではない。
うまく留まればよい。
竹皮の紐で足らない分は、輪ゴムで留める。
七つ八つできた。

圧力鍋兼用の蒸し器に水を入れ、加熱。

蒸気が立ったところで、鍋に入れ、ふたをする。
蒸気圧が上がるのを待ち、10分。

火を止め、放置。

蒸し上がり。


ビールを開けて、食べる。


ふむふむ、見た目はそれらしい。

味は?

味も、中華ちまきとして、それらしい。
なかなかうまく仕上がっている。
が、やっぱり、欲をいえば、気持ち、薄めのようだ。
(私の味の好みが、やはり濃い目、なのではあろうが。)

今年も、たくさんできたので、今週の
朝飯は、これである。



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