断腸亭料理日記2010

池の端藪蕎麦

7月9日(金)昼

午前中、柏の事業所で会議。

午後、市谷のオフィスへ戻る。

TXから、新御徒町、大江戸線に乗り換え、
牛込神楽坂、までなのだが、途中で昼飯。

上野御徒町で降りて、池の端藪
寄ってみようと考えていた。

これ、実は、池の端藪に『講座』で寄れないか、
と、考えたからなのであった。

今月、7月はむろん、決まっている。
決めるのは、1か月+1週前。

つまり、その月の『講座』には、集合場所を含めた
次回の案内、を参加者の皆さんへお渡ししなければならない。
よって、私は、当月の『講座』の一週前には、
どこを歩くかの、場所、そして、店を決め、
予約まで済ませておかなければならない。

つまり、今週末までに8月の予定をFIXさせておかなければ
ならない、ということになっている。

次回は8月、で、ある。
暑い。

と、なると、やっぱり、蕎麦かなぁ〜、
と、思っていたのは、先日の神田まつやの
回にも書いた。

で、まつやは、混んでおり、とても25人は、迷惑。
(実際にTELもしてみてはいるが、丁重なお断り、
で、あった。)

並木藪は、席がない。
かんだやぶ、も、TELしたが、大人数は駄目。

と、残った、池の端藪。
池の端藪は、二階に座敷があり、一応、ここは、
25人入れて、受入れは可能、というのは、
先月きた際に、確認をしておいた。

まあ、土台、蕎麦や、それも、池波先生縁の蕎麦やで、
25人は、無理な相談のような気もする。

実際、お店の対応は料理人さんの数を含め、
普段、そういう宴会など、大人数相手の商売を
しているかどうか、で、ある。
大人数対応ということは、推して知るべし、
チェーン化、マスプロ化、というポジションに
近い店、ということにもなりかねない。
気の利いた、老舗蕎麦やと、大量にお客をさばく、
というのは反対のベクトルではあろう。

ともあれ。
池の端藪は、蕎麦会席といって、コースも
やっていたはず、という頭は、私にはあったのである。
(今やっていないよう。)

で、13時すぎ、上野御徒町を降りて、
池の端藪へ。

昼下がりのこの時間、この池之端、天神下界隈は、
夜とは、多少趣が違う。

まあ、お昼の新宿歌舞伎町と、似たようなものではあろう。
まだ、多少眠そうな気分が残っているが、風俗店の
呼び込みの兄ィも、そろそろ立ち始めている。
人通りは仲町通りは多少あるが、中の裏路地はほとんど
まばら。

藪前に、到着。

ここの、店前のちょいとした石と苔、
坪庭のようなところは、暑いこの季節には特に
涼しげでよい。

格子を開けて入ると、昼を少しすぎており、
ぱらぱらと、あき席もある。

お好きなところへ〜、
というので、あいていた、
手前壁際の4人掛けに一人で座る。

隣では、お爺さんがざるを食べながら
切子(きりこ)のグラスで手酌で呑んでいたり。
なかなか、いい時間。

むろん、この時間、私は呑めない。

暑いし、鴨ざる。


いつも通り、うまいのだが、なんとなく、
気が急(せ)いて、さくっと、食べてしまう。

蕎麦湯も飲んで、勘定。

席を立ち、帳場までいって、勘定をする。
これは、むろん、相談をするため。

相手は、若い女性。
やはり、この家の娘さんであろうか。
以前に話をしていたので、憶えてくれていた。

25人はぎりぎりですね。
というので、実際に2階を見せてもらおうと
思っていたのである。

実際に見せてもらうと、なるほど、
という感じ。

で、趣旨を話して、名乗り、お願いしようと、
日にちをいうと、、、、。
8月の第3土曜は、な、な、なんと、この家の、
夏休み。

うわぁ〜〜〜。

こういう落ちであったかぁ〜〜。

また、お願いします、と、すごすごと、退散。


あ〜、、、困った。




池の端藪蕎麦



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