断腸亭料理日記2011

浅草・洋食・大宮

8月9日(火)昼

午前中、つくばで、午後から市谷へ移動。

途中で昼飯。
TXで戻ってきて、毎度のことだが、
今日は、どこでなにを食べようか、考える。

浅草の博多ラーメン、いのうえが、思い浮かんだ。

チャーハンとラーメンのセット、か。

浅草で降りて、演芸ホールの脇を抜けて、伝法院通りを
西へ歩く。

夏に入って、浅草にも外国人観光客が目に付くように
なってきた。震災の影響で、一時はまったく見なくなったが、
今は、欧米系の人々が多いのか。

日差しが、まさに刺すようで、暑い。

仲見世を左に曲がって、小舟町の提灯の下がった
仁王門の手前を右に入る。

浅草寺の提灯といえば、雷門に下がっている、
“雷門”の提灯があまりにも有名だが、この仁王門にも
赤い大きな提灯が下がっている。
雷門の方は、門の名前が書かれているので、そのまま、
なのだが、この小舟町というのは、この提灯の寄進者の
名前、という。小舟町とは、人形町辺の日本橋小舟町で
ある。江戸も初期の頃から、講を設け、小舟町の人々が
伝統的に寄進をしてきた、と、いうことである。

ともあれ。

境内に入ってきたのは、別段、観音様に
用があったのではなく、
煙草を吸おうと思ったのである。

この界隈では、ここの公衆トイレの前に
喫煙スペースがある。

喫煙スペースは炎天下のため、
煙草を吸っているだけでも、汗がしたたり落ちる。

吸い終わって、仲見世の一本東側の路地に入り、
角に洋食やの大宮があって、再び伝法院通り。
左に曲がって、馬道通りを渡り、博多ラーメンの
いのうえまできたら、、あれま。

休み、だ。

臨時休業のようである。

はて、はて。

どうしたものか。

今歩いてきた、伝法院通りには、直近でも

カレーの夢屋、

ラーメンの与ろゐ屋、

と、あるが、、、。

よし!。

洋食の大宮にしようか。
昼は入ったことがなかった。

再び、先ほどの路地に戻り、ドアを開けて、
店に入る。

狭い店で、一階は厨房とカウンター。
二階にはテーブル席がある。

厨房は若いお兄ちゃん二人で、大宮シェフはいない。
最近は、新丸ビルの方に店を出し、
そちらにいることの方が、多いようである。

一人、と、いうと、カウンターの奥、
伝法院通りの見えるところに案内される。

出されたグラスの水を一気に飲み、
扇子でパタパタ。

さて。

どうしようか。

ランチのコース、2300円、3300円、
パスタランチ、1900円、というのもあるが、
そんな気分でもない。

単品で、ハヤシライス、1900円。
フォアグラ丼2650円?。

すると、チキンカレー、1050円。
なぜか、これだけ、飛び抜けて、安い。

安いから、というわけではないのだが、
大宮のカレーというのは、どんなものか、
食べてみたくなった。

最近、あた、欧風カレーを自分で作ったりもしているが
このレシピはいわゆるベシャメルソースから作るもの。
例えば、ヨシカミのような、トラディショナルな
洋食やではなく、大宮のような新しい、と、いうのか、
洋食やで出すカレーは、どうもそうではなく、
フレンチのデミグラスソースがベースのように
なのである。
それで、大宮のものは、どんなものか、で、ある。


チキンは脂のないところを、別に焼いて入れてある。

味は、とても食べやすい、カレーらしいカレー、
という感じであろうか。
辛さも適当。
やはり、デミグラスソースがベースのようだが、
店によっては、、いかにもデミグラスソースの
味が前に出ているところもあるが、そうではなく、
よいバランスで、うまい。

やはり、こういう味は、自分では作れないもの、
であろう。

自家製、といって出された、ピクルスも全部食べて、
ご馳走様でした。

勘定をして、出る。


いや〜、しっかし、暑い。

外国人だけではなく、夏休みのせいか、
ウイークデーだが、地方からの観光客も多い。

隅田川花火大会も今月末、27日に開かれる。

段々に、浅草も平常に戻りつつあるのか。




大宮







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