断腸亭料理日記2011

名古屋・味噌煮込みうどん・

山本屋本店

1月27日(木)昼

さて。

昨日は仙台。

今日は、名古屋。

連続の出張。

いや、実は、仙台の前の日は、福島。
前日入り、だったので、月曜の夜から福島。

都合、四日間連続の出張。
昨日と今日は、日帰り、ではある。

福島から仙台はそのまま移動してもよかったのだが、
それでも、夜は自分のベッドで寝たいので、
帰ってきた。

そこは、私の家が、上野駅から歩ける距離にあるのは、
幸いなこと、で、ある。

今日は、名古屋の事業所、10時入り、なので、
7時半の、のぞみ。

拙亭のある台東区元浅草から、東京駅までは
タクシー。

外に出ると、寒い。

左衛門橋通りを歩き、春日通りを向こうへ渡って、
タクシーを、待つ。

きた。

乗る。

東京駅までは、春日通りから、
清洲橋通りを左に曲がり、真っ直ぐ。

総武線も、靖国通りも越えると、清洲橋通りの本道は、
Y字路になり左へいくが、これを右。

この通りは、昭和通りを越え、中央通り。
中央通りとの交差点は、例の今川橋の交差点、
で、ある。

これも越えて、JRの神田駅のガード直前の
路地を左に入る。

高架脇の細い路地を真っ直ぐにいくと、
外濠通りに、出る。

まず、ほとんどの、タクシーの運ちゃんは、
こういうルートは、取らない。

なぜであろうか。

多くは、中央通り経由だったり、昭和通りだったり。

しかし、断じて、外濠通り経由が最短距離である。

同心円であれば、内側が最も短いのは
当たり前のこと、ではある。

外濠通り、日銀前、常盤橋、一石橋を渡って、
呉服橋の交差点。これも渡れば、もう、東京駅、
で、ある。

グラン・トウキョウ・ノースタワーの前、
横断歩道でタクシーを降りて、渡る。

真っ直ぐ入れば、新幹線、で、ある。

乗って、名古屋。

午前中、仕事を終えて、昼飯。

名古屋で昼飯、と、なると、
これももう、お馴染み。

山本屋本店の、味噌煮込みうどん。

うなぎ、ひつまぶし、というのもあるのだが、
今日は、そのまま、とんぼ返りで帰らねばならぬので、
味噌煮込みうどん。

名古屋で味噌煮込みうどんとなると、
それこそ、町のうどんや、でも、
どこでみ食べられるのだが、なんといっても
山本屋に尽きる。

山本屋、といっても、実際は、注意が必要である。
名古屋には山本屋が二系統あり、山本屋本店、
こちらでなければだめである。

幸い、山本屋本店は、名古屋駅の太閤口。
新幹線側、と、いうのか、
中村区側の地下街、エスカ、にある。

店の前、まで来ると、少し、待っている人もいるが、
回転は速いので、すぐに、入れる。

さて。

今日は、なににしようか。
冬ならば、牡蠣入り、というのがあるのだが、
今日は、ノーマルに、名古屋コーチン入りに
ご飯付き。

味噌煮込みうどんには、ご飯を付ける。
これが名古屋ではポピュラー。

そんなに、炭水化物を食べたいのか?
と、いわれそうだが、味噌煮込みの
赤味噌のつゆは、まったくもって、
飯に合う。一緒に食べずにはおれない。

また、うどんの方を、1.5人前。
これをこちらでは、イチハン、と、いう。

というのも、一般的だが、そこまで食べるのは、
今日は、やめよう。

最初に、お漬物がくる。
これも、こちらには、ルールがある。
東京では、漬物のことを、お新香、なんというが、
こちらでは、お新香などというと、
いい直させられる。
お漬物。


これは、お代わりをどうぞ、といってくれるし、
なくなると、いわなくとも、声を掛けてくれたりもする。


お新香をつまんでいると、ご飯とともに、
味噌煮込みが、くる。


下品だ、などとは、いってはいけない。

こちらでは、味噌煮込みの鍋のふたが取り皿。
その証拠に、鍋焼きの、鍋のふたには、空気抜きの
穴が開いていない。

最初は、玉子をくずさず、食べ、
あとで、くずし、赤味噌のつゆに溶けた
玉子を心ゆくまで、堪能する。

ご飯は、お代わり。

うまい、うまい。

名古屋で、これ以上の、

昼飯はなかろう。




山本屋本店








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