断腸亭料理日記2011

浅草・洋食・グリルグランド

10月22日(土)夜

さて。

土曜日。

夜。

今週一週間、内儀(かみ)さんは仕事で
忙しかったのだが、久しぶりに
まともなものが食べたい、と、いう。

私は、というと、フライものが
食べたい。

そうだ。

久しぶりに、浅草観音裏の洋食、
グリル・グランドにしようか。

最新のページは、09年。
この日記に書いていなかったのか、
ポツポツときていたようには思うが、、。

浅草で、最もうまい洋食やの一軒といってよかろう。
特にフライもの、ミックスフライはうまい。

5時半に予約をし、内儀さんとともに、
出る。

タクシー。

左衛門橋通りで拾ったので、
真っ直ぐ北上し、言問通り。
右に曲がって、国際通り、千束通りを越えて、
5656(ゴロゴロ)会館を左折。
この通りは、柳通り。

右側に浅草見番があるが、その手前で降りる。

見番の路地を右に入り、真っ直ぐ行って右側。

なにか不思議な気候である。
昨日の夜から雨で、朝まで降っていたのであろうか。
妙に生暖かく、湿度が高いせいか、その降った雨で
この時間になってもまだ、道路が濡れている。

浅草観音裏のこのあたり、いわゆる料亭街だが、
土曜日のこの時間さほどの人通りは、ない。

店に入って、名前をいい、座る。

瓶ビール、キリンをもらう。

ビールがくると、
きれいに切られた、お新香もくる。


沢庵、大根、人参、きゅうり。

このお新香、随分と、うまい。

さて。

なににしよう。

ミックスフライ、、、?
あれ、メニューに載っていない。

どうしたのかと、黒板をみると、
ここにあった。
定番ではなくなった?

だが、なにを置いても、ミックスフライ。

それから。
黒板にも書いてあるが、そろそろ牡蠣の季節。
牡蠣のベーコン巻ソテー。

4個からと書いてあるので、4個。

ご飯もの。

オムライス。
ノーマルなオムライスから、ハヤシライスのかかった、
オムハヤシまで3種類あるが、真ん中の、
特製オムライスにする。

ミックスフライからきた。


海老、ホタテ、チキンカツ。
それにカキフライ。

以前は、チキンではなく、ブタヒレであったような
気がする。

うまい、のであるが、ここの特徴である、
とてもしっかりした衣が、ここのフライの
持ち味であったが、今日は、気持ち
いつもより柔らかいような気もする。

だが、半生に火を入れる揚げ方は、健在。
うまいミックスフライであることは、
間違いない。

牡蠣のソテー。


4個、といっていたが、小さい牡蠣なので、
6個と、いうこと。

ベーコンの香りがよく、
プリプリに焼けている。

特製オムライス。


かかっているのは、ハヤシ、ではなく、
デミグラスソース。
ハヤシとの違いは、具がない、ということであろう。

デミグラスソースとオムライスを合わせるのは、
洋食やでは、比較的よくあると思われる。
この組み合わせ、玉子が半熟で、これがデミグラスソースと
一体になり、チキンライスとともに、実にうまい。

デミグラスソースというのは、
もともとは、やはり、フランス料理からのもの、
なのであろう。
しかし、おそらくまったくこれだけ日本のご飯に合う
デミグラスソースというのは、フランスはおろか、
世界中どこにもないのではなかろうか。

ごれだけ、粘り気のある日本のご飯に合っているのは、
きっと独自の進化を遂げているに違いない。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

勘定をして、出る。

白髪(はくはつ)の品のよい女将さんが、ドアの外まで、
見送ってくれる。

帰りは、ぶらぶら、
歩いて。


7時前。

言問い通りを渡り、観音様の境内へ。
ライトアップされているお堂や五重塔がきれいである。

観光客も引け初め、仲見世も
シャッターを下ろし始めている。





グランド
台東区浅草3-24-6
03-3874-2351











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