断腸亭料理日記2012

下町の洋食・稲荷町ベア・出前

3月24日(土)夜

さて。

土曜日。

今日は、出前を取る。

どこかというと、稲荷町の洋食や、ベア

ここは、別段、有名な店ではない。
下町の洋食や、と、いってよかろう。

稲荷町というのは、銀座線で上野から浅草方向に、一つ目。

今、稲荷町という町名はない。

むろん、以前の町名。

近くにある下谷神社。
下谷神社は今でもそうだが、お稲荷さん。
以前は下谷稲荷、と呼ばれていた。

この付近の江戸の地図を出しておこう。


右下の方に、下谷稲荷、というのがみえると思う。

北側に広い区画を占めている、広徳寺。
ここが今の上野警察と台東区役所の場所。

左の端は、上野の山で、もう寛永寺の寺域。
寛永寺の支院が手前に並んでいるが、
このあたりから東側が、今の上野駅。
町屋はほとんどなく、小旗本や御家人の屋敷が
密集している。
今も、上野の南が駅名は御徒町だが、小さな区画の屋敷は、
将軍の警護、平時は門番などが主とした役目の、御徒歩。
その御徒歩組の組屋敷地が中心、で、ある。

さて。

下谷神社は初代山(三)笑亭可楽が初めて有料で
落語を聴かせた、寄席発祥の地でもある。

また、以前は落語家を呼ぶのに、その住んでいる
地名をいったりした。
『黒門町』(上野広小路)といえば、桂文楽。
『柏木』(北新宿)といえば、三遊亭圓生。
『稲荷町』の師匠といえば、先代林家正蔵であった。

先代正蔵師はこのあたりの長屋に住んでいた。

稲荷町の駅は、浅草通りと清洲橋通りの交差点にある。
出入り口は、ペンキは塗り替えられているのだろうが、
造りはおそらく、開業時のものからほとんど変わっていない
よく見ると、クラシックなデザインであることがわかる。

「レストラン・ベア」は清洲橋通り沿いに
南へ下がり、西側へ路地を入ったところにある。

私の住む元浅草はこの清洲橋通りを境に東側。
拙亭もここからは、歩いて5〜6分。

下町の洋食や、というのは、出前をする店が
意外に多い。

このベア以外にも雷門通りの、ハンバーグが看板の
モンブランも出前をする。

7時すぎ内儀(かみ)さんがTELをする。

私は、毎度お馴染み、カツカレー。
ここのものも、うまい。

内儀さんは、ミックスフライ。
それから、アスパラのサラダ。

さほど時間もかからず、きた。

ラップがかけられてる。

カツカレー。


ミックスフライ。


サラダ。


それから、喧嘩するといけないから、
といって、出前にきたおじさんが、味噌汁二杯を置いていった。

カツカレーには味噌汁が付くのだろうが、
ミックスフライはライスを付けなかったので
本当は、味噌汁は付かないのだろう。


ビールを開けて、食べる。

目玉焼きものっている。

カツはラードで揚げていると思われ、
濃い味のカレーとあいまって、ばかうま。

味噌汁も煮干しの出汁が濃く、うまい。

腹一杯。

ご馳走様でした。











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