断腸亭料理日記2014

断腸亭の夏休み「セイシェル」その11


引き続き、セイシェル。

ダイビングのこと。

四本であったが、さすがにセイシェル、充実の海であった。

今回の収穫はなんといっても
初回に出会った、ジンベイザメであろう。

マンタはまだしも、ジンベイはかなりの僥倖(ぎょうこう)と、
豊かな自然がなければお目にかかれない。

また、小魚、子魚をはじめ、魚影の濃さは物凄い。
またサンゴの密度と種類も世界有数ではなかろうか。

自然を見るスポーツであるから、ダイビングというのは
人の手の入っていない海が最もよいに決まっている。
そうすると行き着くところは、秘境ツアーになる。

秘境であるからポイントへ行くのにも時間がかかり、宿泊は民宿、
というようなことにもなってこよう。

だが、リゾートの時間も愉しみたい。
つまり合い矛盾するニーズを抱えているわけである。

そういう意味ではこのセイシェルの海は
日本からは多少不便だが、快適で静かなリゾートと
豊かで手付かずで、我々のような軟弱ダイバーには
格好のポイントといってよろしかろう。

また、今回潜ったポイントは
ダイバーやダイビングサービスが少ないのもよい。

昨年の石垣島マンタポイントは
なるほど高確率でマンタに出合えるが、
ポイントにはなん艘もダイビングボートが押し掛け、
順番待ちの大混雑を呈していた。

今回のポイントは我々一艘だけで、いわば
プライベートポイントであった。
ポイントが荒れることも少なく、のびのびと潜ることができる。

絶好のポイントでありながら、ほとんどプライベート
というのは、かなり珍しかろう。
セイシェル自体が日本人がほとんど行かないというのも
もしかしたら原因かもしれない。

さて。

ダイビングサービスに戻って片付け、サービスの皆さんに
お礼を言って、部屋にもどる。

昼飯。

今日は隣のレストランのバッフェへ。

基本、ここはクレール料理のレストランで、そのバッフェ
ということである。

上が、クレオールライスと書いてあったが、
ターメリックライスであろう。

串にさしてあるのが、なにかの白身魚の串焼き。

ほぼ塩焼だが、こういうのが日本人には最もうまい。

またまた出ました、赤いスープ。

やはりこのレストランの定番、スペシャリテ、なのであろう。

海老のダシのトマトスープということである。
それはそれは、うまい。

チキンのスープカレー。

基本、ここで食べたセイシェルのクレオール料理というのは
スパイスは多用しないし、あっさり。
魚介もふんだんに使い、うまい。
日本人にはとても馴染みやすいのではなかろうか。

さて、午後あいている時間、なにをしていたのかというと、
エアコンなしで、ベットやベランダのソファーにころがって
持ってきた本を読みながら、あるいは、部屋のTVで映画を観ながら、
昼寝。(かなりの本数の映画が観放題であった。)

さて。

夜。

最後の夜は、ワインディナーというのをやっている
(昼、Sushiを食った)レストランを予約した。

一応のところ、ドレスコードがあるので、襟のあるシャツに
靴を履いていった。

ワインディナーであるが、最初はやっぱり、ビール。

 

メニューが示され、ワインが料理に合わせて、なん種類か
出てくる、という企画のようである。

まず、アミューズはスープ。

冷製のクリームスープである。

チェスナット・ヴルーテ、と読んで、
栗の冷製クリームスープとでも訳すのか。

冷たくてうまい。
栗の味はあまりしなかったが。

前菜。

中型海老のから揚げとタルタル。
ココナッツとバルサミコのソース。

この海老はこの辺で獲れるのか、ブラックタイガーのよう。
タルタルは生。盛り付けもよく、うまい。

これに合わせるワインは

メニューから書き出してみる。
New Zealand,Chenin Blanc,Te Arai,Gisborne,Millton,2013

ニュージーランドのシュナン・ブラン2013。

このレストランにはワインセラーがあってそこから
ソムリエ氏が運び、説明をしながらワイングラスに
注いでくれる。

ワインをほとんど呑まないので、
こんなサービスは初めての経験である。

味は、フレッシュでさわやか。

実のところ、ワインの味を評価する形容詞を知らない
というのが正直なところ。

 


つづく

 

 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2013 9月 |

2014 10月 |






BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2014