断腸亭料理日記2014

鰯 その2〜親子丼

11月23日(月)

引き続き、連休。

昨日仕込んだ、鰯の酢〆。


塩をして3時間。
一匹分、半身二枚。

鰯はまだまだあるので、もう二匹、三枚におろし
塩して、ベランダに出して置く。

鰯は、そんなことなのだが、第一食は、なぜか、
親子丼を作ろうと思い立った。

朝起きたら米を研ぎ、浸水。

鶏もも肉も冷凍庫から出して、レンジで半解凍し、
あとは常温で解凍。

ベランダに出した鰯は一時間おきに様子をみる。


水はジワジワと出てきている。

その都度、塩を足す。

米の浸水が終わったら、鍋で炊き始める。

同時進行で解凍した鶏もも肉を一口に切る。

玉ねぎはスライス。

三つ葉もあるので切っておく。

つゆは、いつもの桃屋のつゆ、
なのだが、ちょっと量が少ない。

これをベースに酒、しょうゆ、
砂糖、みりんを足して、煮詰めておく。

飯は水分がなくなり、火をとめて、蒸らしに入る。

よいだろう。
親子丼にかかろう。

玉子を二個、割りほぐしておく。

丼鍋を用意し、ここに鶏肉、玉ねぎ、
作ったつゆを入れ点火。


煮えてきた。


が、なんとなくつゆが多いような気がしてきた。

鶏肉と玉ねぎを煮ている最中はつゆが少ないと
煮えないような気がするのだが、このまま
玉子を入れると玉子に対して、つゆが多いような、、。

少しつゆを鍋にもどす。

ほぐした玉子を投入。


ふたをして煮る。

固まってきた。

よし。
いいかな。

三つ葉をのせて、火を止める。


丼に炊けたご飯をよそって、
丼鍋から、ご飯の上に移す。

これが毎度のこと、鬼門なのである。

丼鍋の縁(ふち)の玉子をぐるっと一周、菜箸ではがし、
同じく菜箸で上の方から押しながら、一気にご飯の上に、のせる。

ためらわないで、一気に、がポイントではなかろうか。
プロの動作を見ていると、ぐずぐずしていないで
やっぱり一気、で、ある。

多少くずれても、気にしない。一気。

まあまあ、であろう。

続けて内儀(かみ)さんの分も、もう一つ作る。


半熟で、見栄えはそこそこか。

ビールを開けて、食べる。

ん!。

あ〜〜。

薄かった。

なにがといって、味が。

桃屋のつゆが足らないので足したわけだが、
あの味が薄かったのである。

いつもはつゆの原液をほんの少し酒などで
伸ばすくらいで作っていたのだが、やはり、
そのくらい濃い味でなければ、いけなかった。

ハテサテ。

親子丼というもの。

こんなに単純で、こんなになん回も作っているのに
まったく、満足のいくもの、いや完璧なものか、は今まで一度もできていない
ようである。

毎度毎度、反省ばかり。
ムズカシイ。

だが、一つの収穫。

なにかというと、三つ葉。
これは、今日はたまたまあったのだが、
やっぱり、入った方が、うまい。

プロでも必ず入れているかといえば、そうでもない
かもしれぬ。

三つ葉というのは、ねぎなどとくらべて、薬味としては、
香りが強くなく、あるいはまた、菜っ葉として
おひたしなどにするほど存在感があるわけではない。

吸い物に入れたり、茶碗蒸しに入れたり、
、、他に、、、?、やはり思いつかぬ。

ポイントがどこなのか、とらえどころが
ない野菜、かもしれぬ。

だが、親子丼では彩りもむろんよくなるし、
やはり玉子に合う、のかもしれぬ。

これからは、必ず入れることにしようかしら。




 


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