断腸亭料理日記2015

親子丼

4月4日(土)第二食

さて。

これも定期的に作っているようだが、
親子丼である。

まあ、とにかく難しい。

玉子料理というのは、一筋縄ではいかないのだが、
私にとっては鬼門中の鬼門といってもよいかもしれぬ。
なかなか、うまくできない。

今日、食べたくなったのはTVで人形町[玉ひで]の親子丼を
見かけたから。

さて。

方針である。

通常、私の目指すのは、なんということのない
普通の親子丼で、玉ねぎを入れる。

これを、玉ねぎはなし、鶏肉と玉子のみ。
鶏肉も、一度焼いたものを玉子でとじる。

[玉ひで]のものは食べたことはないのだが、
玉ねぎ抜き、理由はわからぬが[玉ひで]以外でも炭火で焼いた
鶏肉を使うところは親子丼を看板にしているところでは、
割に多いと思われるので。

と、いうことで全体の段取りを考える。

鶏肉は冷凍庫にももであろうか、細切れのようなものが
凍っているのでこれを解凍して使う。

つゆ。
いつもは桃屋のつゆを使うのだが、焼いた鶏を使うとすると
鶏の旨みが必要か。
瓶に入れて常備してある焼鳥のたれを伸ばして使おう。

ご飯はカレー用に先ほど土鍋で炊いたもの。

作り始めたのは、PM9時頃から。

まずは、焼鳥のたれの瓶。



冷蔵庫で固まっているが、これを適量とり小鍋に移して
酒、水で伸ばしておく。


次に、玉子。

3個か、2個か。
まず、2個を割りほぐしてみる。

やはり少ないか。もう1個追加。

親子丼に限らぬかもしれぬが、
ほぐしすぎないのが、決まりになっている。
白身の腰が完全に切れていない方がふんわり仕上がる、
という。
私自身、これは実際のところ確かにそうなのか、
いま一つ実感はないのだが、、。

後から1個足したので、最初の2個分は完全に
腰が切れていたかもしれぬ。

解凍した鶏肉を、ガスのグリルで焼く。


こうして網をもう1枚使うと、魚だけでなく、
小さく切ったものも焼ける。

ほぼ付きっ切りで焼く。

焼けた。

丼を用意し、ご飯をレンジで温めておく。

丼鍋につゆを張り、焼いた鶏肉を並べる。


玉子を投入。

玉子、つゆ、鶏肉の量のバランスはよさそうである。

煮立てて、ふたをする。



だいぶ固まってきた。


固まっていないところを菜箸でかき混ぜ、熱を通す。

もうよいであろうか。


鍋の縁の固まった玉子を菜箸ではがす。

丼に、エイッと、移す。

やっぱりこの移す作業は難しい。
センターを微妙にはずしてしまった。

ともあれ、出来上がり。



見た目はまあまあ。

ビールを抜いて、食べる。

最後に、黄身だけを一つのせるというのもあって、
これをするとうまいだが、あえてしなかった。
親子のみで仕上げたかった。

固まっているところ、半熟のところ、ともにあり、
これ自体はわるいことではない。

つゆの加減というのか、味の具合もまあよい。

むろん、食べられるものができてはいる。

ただ、なんとなく、違う。

なにが違うのか。

ふんわり感がない?
それが必要なのかというのがそもそもあり、また、
どうすればそうなるのかも、わかっていない。

なんとなく、違うというだけ。

また、先に焼いた鶏肉の効果というのはなんであろうか。
いま一つ、よくわからない。
香ばしくなる?。であれば、焦げ目をつけることは
必須であったか。

さらに、食べながら気が付いたのだが、
どんな親子丼がベストなのか、どこを目指しているのか、
これが自分としてはっきりしていない。
(玉子料理が鬼門というのはむろんあるのだが。)

そりゃあ、はっきりしたものはできないわな。

ただ、親子丼、こんな感じだがうまいものであることは
間違いない。


 

 

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