断腸亭料理日記2015

インドカレー

8月1日(日)夕

こう暑いと、やっぱりカレー、で、あろう。

それも、サラッとしたインドカレー。

4月に、バターチキンを作っていた。

サラッとしたインドカレーは久しぶりかもしれぬ。

私のレシピは玉ねぎみじん切りを狐色まで炒める
というもの。
バターチキンはこんな手間はかけない。

狐色まで炒めるには1時間ほどはかかるが、
この暑いのに、これはできない。

今日は、玉ねぎみじん切りを冷凍する技を試してみるか。
「ためしてガッテン」だとか、いろいろなところでいわれている。
冷凍することによって、細胞が壊れ、早く調理できる、
ということである。

午前中。
まずは玉ねぎ1個をみじん切り。
にんにく、しょうがも各大さじ1ほどみじん切り。
これを容器に入れ、


冷凍庫へ。

その間にスパイス類をあたり鉢でつぶす。
毎度書いているが、拙亭のスパイスはほとんどがホール
なので、その都度パウダーにしなくてはいけない。

ガルダモン、フェネル、コリアンダーシード、クミンあたり。

玉ねぎみじん切りはどのくらいで凍るのか。

1時間。

まだである。

2時間、もう少し。

3時間、よさそうかな。

油はギーを使おう。

炒めるのではなく、これもショートカットで、
玉ねぎの上にのせて、そのままレンジ加熱をしてみる。


(わかりずらいかもしれぬが、玉ねぎは凍っている。)

5分程度ずつ3セット、かき混ぜながら、加熱。

1/3ほどのカサになった。


あとは、フライパンでよいか。
サラダ油を少し足して、ごく弱火で炒める。


 


若干ムラになったがこのくらいでよいだろう。

水を少し加えて、スパイスを混ぜ込む。

 


前記のものに加えて、パウダーのレッドパッパー、ターメリック。

一度取り出し、肉を炒める。
今日の肉は、鶏もも肉2枚分を一口に切ったもの。


塩胡椒し、焦げ目を付ける。

焼いた鶏を鍋に移し、スパイスを混ぜ込んだ玉ねぎも入れる。

カットトマト一缶、水。

煮込み用スパイスとしてローリエ5〜6枚、シナモンスティック一本程度を
割ったもの、グローブ6〜7粒、ガラムマサラとしてS&B赤缶を大さじ1弱。

コンソメも入れ、ふたをして煮込む。

煮込んでいる間に炊飯器でご飯を炊く。

軽く煮込んだら、時間差でカリスメティーも入れる。
これは豆類の葉っぱで香りがよくなる。

塩を入れ、味見。

塩、レッドパッパーを足して、調整。

OK。

飯が炊けたら、盛り付け。
らっきょとピクルスも添える。


ビールを開けて、食べる。

ほぼ、思った通りの味にはなっているだろう。

このレシピのインドカレーは大学生の頃からスパイスを
買い集めて作り始め、もうかれこれ30年以上になるので、
すべて目分量だが、味は安定してはいる。

今日のテーマは玉ねぎみじん切りの冷凍であったが、
まあ、暑い時に長時間炒めなくても済んだという効果は
あったとは思われる。

味。

最初に玉ねぎのレンジ加熱に使ったのはギーであった。
そうべら棒な量ではなかったが、仕上りとして少しこってりした
感じになった。なかなか微妙なものである。

もう一つ、辛み。

最近、私自身が、かなり辛いものを頻繁に食べている。
御徒町の[デリー]のカシミールだったり、
神保町の[エチオピア]の40〜50倍。
さらに、担々麺の天神下[阿吽]の5辛。
自分の辛さの尺度が少し上がっているのである。

それで、食べ始めてもう少し辛くしようかと思ったのでああるが
内儀(かみ)さんは、これでもかなり辛いというので、やめた。
やはり、消化器系によくはない。

まあ、このへんが適当であろう。

うまかった。

 



 


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