断腸亭料理日記2015

冬瓜のスープ

8月1日(土)昼

あまりにも暑い。

皆様ご同様のことと思われる。

いや、この日記、海外で読んでいただいている方もおられよう。
東京、いや、日本は今まさに、灼熱の真夏。

部屋に冷房を入れてごろごろしているが、
なにを食べようか、考える気力もなかなかわかない。
夏休みまで、あと一週間。
もう一息である。

昼、なにを食べようか、頭に浮かばないまま、ハナマサへ。

ん?!。

野菜売り場に、冬瓜を発見。

こんな暑中には、よいかもしれぬ。

冬瓜、とうがんと読むが知らない人はおられようか。

大きな瓜。
果肉は白く、柔らか。

なぜ冬の瓜と書くのかというと、
採れるのは夏だが、日持ちがして冬でも食べられるから、
ということである。

ほとんど味はない。

考えてみれば、不思議な食い物、で、ある。

スープに入れたり煮込んで食べる。

中華ではくりぬいてスープ、冬瓜の中身や魚介類などを
入れて蒸す、宴会料理があった。

夏らしい野菜であろう。

随分以前に作った記憶があった。

一つの1/4で二百数十円。

こんな感じ。


前にもやっているので、干し貝柱と干し海老のスープで
煮てみよう。

圧力鍋に水を張り、干し海老と干し貝柱を入れる。

冬瓜は皮をむいて、わたはよけて、一口に切って入れる。

水の量はヒタヒタよりも多め。

薄味でよかろうが、しょうゆを少し。

これだけ。

ふたをして、点火。

煮立って、圧が上がる。

圧がMAXに上がったところで、弱火。

タイマーで計って弱火のまま、5分。

柔らかいものなので、5分程度でよろしかろう。

火を止めて放置調理。

30分後、ふたを開ける。

すっかり透明になって煮えている。

スープの味見をする。

干し海老、貝柱の出汁も十分に出ている。
だが、ちょっとまだ薄いか。
塩を少し足す。

冷やして食べたいところだが、味見をしてしまおう。

見た目もよい。

ふむふむ、よい感じで煮えている。

が、、、、。なんかヘン。

冬瓜にはほぼ味はない、ハズなのであるが、
気持ち、酸っぱい。

ヘンである。

スープ自体はうまいのであるが、この出汁の味が、
冬瓜からはその酸味に隠されているのか、あまり
感じられない。

おかしい!。

おかしい!。

どうしたんだ、、、。


さて。

冷蔵庫に入れて、翌日冷えたものを食べたのだが、酸っぱさは
増えてもいないが、消えてもいない。そのまま。

あれ〜、どうしたんだ。

以前にはこんなことはなかった。
ものが、わるいという印象もなかったが。

調べてみた。

原因はしょうゆ、のようである。

冬瓜は塩のみが基本のようである。

しょうゆを入れると酸っぱくなる、というのは、
起こり得ることのようなのである。

酵素なのか、なんなのかわからぬが、しょうゆと
冬瓜が、なんらか反応を起こして酸味が生まれている
ということなのであろう。
しかし、しょうゆを入れて、酸っぱくなる食品というのは
初めてである。かなり珍しいのではなかろうか。

知らなかった。

しょうゆを入れるのであれば、砂糖も入れて、甘辛にすれば
酸っぱさは気にならなくなる、という情報もあったが。

確かに、以前のこの日記を見ると、二回作っており、
どちらも塩のみの味付けであった。

なんの気なしに、入れたしょうゆ。

こんなことになろうとは。ショックである。

 


P.S.今日(8/3、作ってから三日目)食べたら、酸味は抜けてました。^^


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