断腸亭料理日記2015

焼きとん・焼鳥 ベランダにて。

9月5日(土)夜

土曜日。

朝晩は随分と涼しくなった。

ただ、むろん一頃ほどではないが、今週はまた
30℃を超える日が戻り始めていた。

アレルギー体質で喘息持ちの私の身体には、
この秋口の寒暖差が最もいけない。

特に明け方の最も気温が下がる頃である。
昼間になれば回復し、どうということはない。
ただ、早く起きてしまうので、一日調子があがらない、
ということになる。

ということで、今日は一日、ごろごろ。
日中は、30℃近くまで今日もなった。

夕方になり、ふと思い立つ。

焼きとんが食べたい。
ベランダで炭で焼こうか、で、ある。

炭で焼くといえば、やっぱり秋刀魚であるが、
今年も今一つのようである。

タンやらハツやらは、やはり炭で焼くのが最もうまい、
ように思われる。

冷凍庫に鶏皮もあるこれも焼こう。解凍のため出しておく。

ハナマサに豚のモツを買いに出る。

タン、ハツ、ハラミ、赤色系三種の詰め合わせ。
お、そうだ。皮も焼くから鶏のレバーもよいだろう。

焼きとんには、塩らっきょ、あるいはお新香は欠かせない。
塩らっきょはないので、袋入りのオイキムチ、これでよかろう。

それから、切れていたので竹串。

野菜売り場に、なぜだか沖縄の柑橘類シークヮサー、生のものが
一袋100円で売っていたので珍しいので買ってみる。
焼きとんにはチューハイ。チューハイに使ってみようか、で、ある。

帰宅。

炭を熾す。
焼き物は、必要十分な量の炭が十分に熾きていないと焼くのにも
時間がかかってしまう。

火熾しに炭を入れ、ガスで熱くし、七輪に移す。
これだけではまだだめ。さらに新しい炭をまわりに置いて、
例によって扇風機をあてる。
団扇でパタパタがそれらしいが、なんといってもこの方がらくちん。

その間に、串に肉を刺す。
プロは、一つ一つが適切な大きさで、隙間なく動かぬように
刺しているが、これはむずかしい。


左から、豚タン、豚ハラミ、豚ハツ、鶏レバ、鶏皮。

豚三種は塩。
七輪にのせる前に、塩をふる。

鶏二品はたれ。
これはいつも瓶に入れて冷蔵庫にストックしてある
焼鳥のたれを使う。

七輪にのせる。


扇風機の風はあてたまま。

実際のところ、焼鳥やにしても、焼きとんやにしても
焼いているのを思い出すと、炭を使っている場合は
扇風機をあてているところなどは、ない。
やっぱり、今でも団扇であろう。

こうして、扇風機をあてていると半自動で焼いている
という気分になる。

団扇でパタパタやりつつ、炭の具合、焼け具合をみながら
ひっくり返したり、位置を変えたり、時には炭の位置も変えたり、、
しているわけであるが、こういう作業はあまりなくなる、
ということである。

タンから焼けた。


焼けたそばから、ビールを抜いて、漬物もつまみながら
食べ始める。

ハツとハラミ。


鶏皮。


鶏レバ。


鶏レバが一番時間がかかった。

炭で焼くとなにがよいのかといえば、よくいう遠赤効果
ということなのか、全体のとしてはよい具合のレアなのだが、
中まである程度火が通る、ようなのである。

豚モツ系は、フライパンや魚焼きのガスグリルで焼くと、
表面は焼けても置いておくそばから、赤いドリップが
出てくる。(そういえば、ステーキなどもフライパンでレアに焼くと
そうである。)
これがゼロではないがあまり出てこないということなのである。
かといって、むろん、カチカチに焼き上がっているのではない。
表面だけでなく、ふんわりと中まで火が通る。
不思議であるし、また、おもしろいものである。

やはり、炭で焼くことには大きな意味がある。

もしかすると、(焼きとんは?)誰が焼いても炭であればある程度
うまく焼けるといってもよいのかもしれない。

ビールから、先ほど一緒に買ってきたシークヮサー


(これはもちろん、使ってしまった後。もっと入っていた。)

も入れてチューハイにする。

シークヮサーというのはもっとクセがあって、酸っぱいのかと
思ったが、意外に甘味が多少あるのか、みかんに近いような味に感じた。
私の好みだが、チューハイとしてはちょっと酸味が物足りないので、
レモン果汁を足していた。
ただ、やはり、香りはよい。


 

 

 


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