断腸亭料理日記2016

上野藪蕎麦

10月15日(土)第二食

さて。

またまた、少しあいてしまったが、
15日土曜日。

今日も、例によって飽きもせず、不忍池探索活動。
(しかし、諸事情で随分と人は減っている。
よいことかもしれぬ。)

4時前、引き上げる。

さて。

今日はなにを食べようか。

当初はガード下のスタンドカレー[クラウンエース]で、
カツカレー、とも思ったが、探索中、

蕎麦はどうかと思い始めた。

しばらく行っていないが上野[藪蕎麦]。

自転車なので三橋の交差点から押して、
海苔屋のガードをくぐる。
今日は天気がよかったからか、
アメ横界隈は国内外の観光客を取り混ぜて、
人出も多い。

自転車は少し離れたところに停めて、丸井裏、対角の角。
上野[藪蕎麦]。

自動ドアを開けて入り、一人、と、いう。

奥の二人掛けのテーブルあいていたので、そこに。

まずはやっぱりビール。
エビスの中瓶。

肴はなににしようか。

品書きを見てみる。

ん!。

松茸土瓶蒸しがあるぞ。

私など、子供の頃から松茸などには
まったく縁のない暮らしを送ってきており、
別段、季節の風物詩としても食べなくとも
なんということもないのだが、あれば、
ちょいと味見をしてみよう、くらいには思う。

今年もおそらく、これが最初で最後になると思うが、
頼んでみよう。

蕎麦は?。

壁に、牡蠣そばの貼り紙。

ここのそれこそ季節の風物詩、冬は、これ、で、ある。
まさに絶品。

10月ならば、初物といってもよかろう。
是非、食べねば。

が、しかし。

ここは、呑む速さを見計らって、蕎麦を出す、
なんという気の使い方はしない、ので、
自ら見計らって、時間差で頼むことにしよう。

ビールと蕎麦味噌。


そして、土瓶蒸しもきた。

中は松茸に、土瓶蒸しは魚は鱧(はも)のことが多いが、

これは、もしやするとここお得意の
穴子かもしれぬ。

松茸!。

まあ、縁起物、、、か。

むろん、出汁(だし)のうまさは格別。

また、このようにつゆを肴に、酒を呑むというのも
よいもの、で、ある。

よい頃合いで、牡蠣そばを頼む。

きた。


ごろっと、かなり大ぶりのものが二つ。
普通サイズが二つ。

ここの牡蠣は、一度油で炒めている、と聞いたことがある。
どういう加減、なのか。
まさに、応えられないうまさ。

やはりここ、腕がよい、のである。

もりよりも、かけよりも、鴨せいろよりも、サラダ蕎麦よりも、、
この店で、一番のおすすめは、と聞かれれば、
この牡蠣そばを挙げるかもしれぬ。
電車賃をかけても食べにくるべきである。

うまかった、うまかった。

御馳走様でした。

勘定をして出る。

秋の味覚を心ばかりと、
冬の味覚の初物を思うさま口にすることができた。

これ以上の幸福はあるまい。

よい秋冬になることを期待しよう。




台東区上野6-9-16
03-3831-4728




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