断腸亭料理日記2017

田原町・スペイン料理・

アメッツ その1

12月10日(日)夜

さて。

日曜日。

ちょっと前から気になっていた、浅草田原町の
スペイン料理[アメッツ]。

ミシュラン・ピブグルマン選出の店。
場所は、浅草田原町の交差点の北、国際通りから一本目を
西に入った左側。
担々麺の[阿吽]があるが、その一軒置いた奥。

この店前は、毎週のように通っている。
ここ、確か、なん回かきたが、フレンチのはずであった、、。

この[アメッツ]の開店は2010年とのことで、
もう6〜7年経つ。店の入り口もフレンチの頃と
あまり変わった様子もがなかったので
スパニッシュにかわっていたのに気が付かなかった。

日曜も営業しているのはありがたい。
午後TELをして6時に予約。

いってみる。

店は以前のフレンチもそうだったが、さほど広いスペース
ではない。居抜きであったか。入ったところがカウンター。

名乗ると、カウンターにしますか、テーブルにしますか、
とのこと。
バルのようなイメージなのか、高いスツールのカウンターに
腰を掛けているカップルの先客が一組。

まあ、食事にきたのでカウンターでもなかろう。
奥のテーブルに。

メニューがくる。

飲み物は、カヴァをもらおうか。
カヴァCavaというのはスペインのスパークリングワイン。

コースというのはないようで、
アラカルトで頼むよう。

こういうシステムだとどうも居酒屋的になってしまう。
カヴァがきた。

トウシロウの私などには細かい味はわからないが
ちょいと呑んだところは、さっぱりした辛口のよう。

おすすめといわれて別に書かれているメニュー。
これに加えて、おねえさんが鹿のローストもあります、
とのこと。

書かれているのは、なんだか、どれもうまそう。

ポテトサラダ。

山羊のチーズのサラダ。

ポルチーニのコロッケ。

海老のアヒージョ。

白いかのソテーバスク風。

ポテトサラダ以外、全部!

私自身、スペインには行ったことがない。
また、スペイン料理といえばパエリアかアヒージョ
くらいしか外で食べたことはない。
どんなものなのか。

サラダからきた。

丸いものがチーズだが、表面が褐色に光っている。
食べてみるとこれはパリッと割れて、甘い。
砂糖を溶かして焦がした、薄いべっこう飴のようなもの、か。
甘いものをチーズに合わせるのは日本人はあまり
馴染みはないが、ヨーロッパではポピュラーなのであろう。
うまいものである。

カヴァを呑み終わり、リンゴ酒、シドラ、Sidraに
替える。

バイト君らしいお兄ちゃんが高いところから
グラスに注いでくれた。
半分パフォーマンスであろうが、空気に
触れさせた方がうまい、とのこと。
メニューにも書かれていたが甘くはなく酸味が強い。
ウィキペディアによれば、高い位置から注いで
泡を立て、その泡が消えぬうちに呑むのがスペイン流とのこと。)

フランス語で、cidre=シードル、
英語でcider=サイダー、と得意げにお兄ちゃんがいう。
え?、サイダーってシードルが語源だったんだ。

余談だが、どうもそうらしい。
幕末から明治もごく初期に横浜に入ってきて
製造されるようになったようである。
これは既にアルコールが入っていない
味付き炭酸水。(ウィキペディア

名前からおそらくこれが英国系のものなのであろう。
英国でもciderはもともとリンゴ酒であったようだが
幕末期に既にノンアルコールの味付炭酸水のようなものが
あったのである。
日本のサイダーはどうもこの辺りが起源で、日本ではさわやか系の
炭酸飲料のことになったよう。

ともあれ。

次は、これ。

ポルチーニのコロッケ、クロケッタ。

親指ほど。
おもいがけず、かわいい大きさ。

食べてみると、ベースはポテト系?。
ポルチーニの香りも確かにする。かなりうまい。

スペインのコロッケというのは、こういうものか。
表面はやはりパン粉なのであろうか、
かなり細かく、繊細な食感。

だが、日本風にもっと大きいとうれしいのだが。
やはりこういうものか。




つづく




台東区西浅草1-1-12 藤田ビル1F
03-3841-3022



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