断腸亭料理日記2019

ごぼうと牛ひき肉の飯

12月7日(土)第二食

さて。

表題「ごぼうと牛ひき肉の飯」なのだが、話は少し前に
さかのぼる。

11/29、西友で安くなっていたごぼうを買ってきた。

安かっただけなので特になにを作ろうというあてもなかった
のだが、冷凍庫にあった牛ひき肉と甘辛く煮た、時雨煮を
思い付いた。

ごぼうというのは、脂(油)との相性がよい。
豚ばらなどと煮てもうまい。

牛でもいける。
確か浅草[今半]にもこの組み合わせの商品が
あったと思う。

ごぼうは軽くたわしで洗って、笹がき。
水に放して、少々あく抜き。

ごぼうというのは、最近ポリフェノールが豊富とやらで
きれいに洗ってはいけないことになったようである。
また、

調理は煮詰めるのでフライパン。

甘辛。しょうゆは濃口とたまりも。酒、砂糖。

牛ひき肉も。

火を通す。

お!。そうである。

生の実山椒(みざんしょう)があった。
時雨煮であれば入れてもよさそうである。

時雨煮とはなんであろうか。
おおよそ、ものとしては佃煮と同じものと言ってよいと思う。
ただ、時雨煮という言葉を使うのは関西系ではなかろうか。
三重県桑名の、蛤の時雨煮、なんというのがすぐに思い浮かぶ。

山椒の実というのは、普通乾燥したものだが、今年の初夏、
吉池であったか、緑色の生のものを見つけて珍しいので
買ってみた。
生を、実山椒という言い方をするようである。

関西、特に京都であろう。
飯にうまい京都名物のちりめん山椒というのがある。
あれは乾燥したものではなく、生の山椒を使っている。
同じものなのだが、乾燥したものと生とは香りがかなり違う。
フレッシュ。
清涼感がある。
東京では使う習慣もなかったのだと思うし、
スーパーなどではまず見たことがない。

私自身も以前は青い山椒は食べてもピンとこなかった。
なん回か京都の割烹などで必ず出されるちりめん山椒を
食べているうちに乙なものだと感じるようになってきた。

当初は、山椒の実だけで甘辛く煮てみたのだが、
大量に余ったのでゆでたものを小分けして、
冷凍しておいた。
まあ、あまり実山椒だけで食べるものでもなかろう。

これをフライパンに投入。

煮詰めて完成。
盛り付け。

見た目にはちょいとそれらしいのだが、しょうゆが多かったか
塩辛くなってしまった。
だが、やはり実山椒は正解であった。よい組み合わせ。

冷蔵庫に入れて酒の肴として食べていたのだが、
なかなか減らなかったのである。

今日、これで炊き込みご飯を作ろうと考えたのである。

実山椒をご飯に入るとどんなものか、多少の不安はあるが
やってみよう。

冷たいのでこんな感じ。

米を洗い、つゆは切って、入れる。

二合、通常通り、水加減。

10分ほど置いて、
電気炊飯器のカタメモードでスイッチオン。

小一時間で炊き上がり。

蒸らして盛り付け。

漬物、しば漬けも出す。

これは、これは、かなりうまい。

入れたのは時雨煮なので、甘みもある。

実山椒は、この状態であれば、香りも強すぎない。

なによりうまいのが、ごぼう。

先日の、博多かしわ飯もごぼうが入っていた。
あれも甘め。

ごぼうと脂とあまめのしょうゆ味のご飯。
ごれが絶妙の組み合わせということか。

特にごぼうが甘みと合っている。

お替り!。

いけない。
いくらでも食べてしまう。

一合は食べてしまった。

 

 

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