断腸亭料理日記2020

中華ちまき

5月11日(月)第一食

さて、中華ちまき、で、ある。

昼に食べよう。

頻度が高くはないが、以前から思い出したように
作っている。

時季としては、初夏。
意識したわけではないが、思い出すとなぜかこの頃。

中華ちまきというのは、中国の端午の節句に作って
祝うものという。
旧暦であろうから、6月になるのか。

竹の皮で巻く。
なん年も前に、合羽橋で業務用のものを大量に買って
仕舞ってある。
いつまでたってもなくならない。

節句のご馳走なので、中国では栗なども入るが、
豚肉、たけのこ、椎茸なんぞを入れればよいだろう。

豚肉は、カツレツにしたロース肉が一枚残っているので
これを切って使おう。
椎茸は、まだ乾燥のスライスがある。

豚肉を小さなサイコロに切って、漬け汁に漬けておく。
しょうゆ、酒。

干し椎茸ももどしておく。

もち米がない。
たけのこと、もち米を買いに出る。

たけのこは、水煮でよいだろう。

もち米は1.5合浸水。
浸水時間は3時間などと、過去のものを見ると書いているが
そこまで長くなくともよさそう。2時間程度にしてみる。

豚肉は漬かりすぎるので、30分程度であげておく。

竹皮。

こんなにある。
これにしか使わぬ。
日本でも以前はいろんなものをこれで包んでいた。
おにぎり、押し寿司なども包む。

段々にやっぱりもろくなるので、いずれ使えなくなるかも
しれないが、まだ、大丈夫のよう。

米の浸水に合わせて、調理を始める。
なんということはないが、動画。

中華鍋で豚肉、たけのこ、椎茸の順に炒める。

豚肉に漬け汁が付いているので、味付けはこれで十分であろう。
豚肉は脂身もあるので、よく炒める。

ここに浸水したもち米。
椎茸のもどし汁、豚肉のつけ汁も入れ、炒める。

水分の割合は2合で1カップ。
今日は1.5合にしたので、カップ0.75程度。

米粒が透明になってきたら、などとレシピには
書かれているが、とても透明などにはならない。
別段、透明にならなくとも、問題なく、できる。

あまり炒めすぎると、粘りが出てきてしまう。
これはいけなかろう。
適当にやめる。

竹皮を洗って、縛る紐用に一枚から裂いておく。

竹皮で包んで、縛る。

これ、特に、縛るのが苦手。
正三角形というのか、正四面体というのか、を
一本の紐で縛るわけだが、はっきり言って、いまだに
よくわからない。
これも私の弱点かもしれぬ。
数学なのか、幾何学なのか、、、。
知恵の輪や、ルービックキューブもやりたくない。
とてもできる気がしない。

まあ、自分で食べるので、ほどけなければよいか、
という、程度のものである。

包めたら圧力鍋で、蒸す。

普通に蒸すと、30分。
圧をかけて10分。あとは30分程度放置、でできる。

蒸しあがり。

開けると、こんな感じ。

よい感じに仕上がった。

中華ちまき、知らない人は少ないかもしれぬが、
日本ではそこまでメジャーな食い物ではない。
だが、これ、かなりうまいものである。

まず、香りがよい。

この香りは熱と湿気を通した時に出る竹皮のものであろう。
これが強飯(こわめし)に付くのだが、不思議なものでなんとも
言えずうまそうな香りになる。

そして、豚の脂。
これがもち米に染みわたっている。
これが、うまい、のである。

日本の強飯に肉の物、脂あるいは油のものはないが
相性はよい。

私など、脂のある秋刀魚など魚を炊き込み飯するが、あれ、
もち米にしても、うまいかもしれぬ。

ただやっぱり、熱いうちに食べるのは必須であろうが。

三つほど食べて、あとは、冷凍しておこう。

 

 

 

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