断腸亭料理日記2020

稲荷町・洋食・レストランベア本店

10月30日(金)第一食

さて、ご近所、稲荷町の[レストランベア本店』
で、ある。

ちょっと久しぶり、かもしれない。

9/23

2019年

気取らない下町の洋食や。
ありがたいことに、昔から出前もしてくれる。

東京下町の洋食やは、出前をするのは
伝統といってよいだろう。

それこそ池波先生は、戦前、私の住む七軒町の北隣、
永住町の生まれ育ち。エッセーにも書かれていたと思うが、
洋食やは町に一つはあった、と。
と、すると、稲荷町まで歩かなくとも、あったので
あろう。

昼、内儀(かみ)さんと、ぶらぶら歩いて。

天気もよい。

どぶ店のお祖師様(長遠寺)の前を通り
清洲橋通りを渡って左の角。

外に立っている看板に、今日の日替わりが
三つ、いつも書かれている。

カキフライとハンバーグ、メンチカツカレー、
(もう一つ、忘れた)、。

おお。
かきの季節が始まったのである。

やはり、皆、たのしみにしているだろう。

先シーズンは確か、今一つではなかったか。
大きいいものが、なかなか入らない、なんという声を
聞いていたような気がする。

今年はどうであろうか。

店に入って、おねえさんに二人という。

テーブルが一つあいていた。

掛ける。

カキフライとハンバーグではなく、
カキフライだけの定食にしよう。

水を持ってきてくれた、おとうさんに、
注文。

今日は12時台。
やはり近所のサラリーマンでにぎわっている。

ややあって、きた。

カキフライ。

ご飯にわかめの味噌汁。

深めの色に揚がったカキフライが五つ。
タルタルソース。

この牡蠣、デカイのではなかろうか。

アップ。

ソースもかけて、食べる。

やはり、デカイ。

カキフライは大きい方がよいのは
いうまでもなかろう。

そして、うまい。

950円。
高級店ではない、町の洋食やである。

今年は牡蠣がよいのではなかろうか。

うまかった。

ご馳走様でした。

勘定をして出る。

今シーズン、たのしみ、で、ある。


追伸

こんな句があった。

カキフライが無いなら来なかった

ご存知の方はおられようか。
作は、かの、ピース又吉氏こと芥川賞作家又吉直樹氏。
自由律俳句になる。

同名の句集が共著で出ていた。

読んでみたが、なかなかおもしろい。

 

03-3831-6430
台東区東上野2-2-9

 

 

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