断腸亭料理日記2021

元浅草ラーメン稲荷屋
スペシャルエクルビスを
ソースナンチュアで
リヨン風

3887号

7月3日(土)第一食

さて、ご近所、元浅草のラーメン[稲荷屋]

この日記を読んでいただいている方々には
お馴染みかもしれぬ。

フレンチ出身という主人が
まるでコンソメスープのようなしょうゆラーメンを出す。
背脂、ワンタンもある。

やっぱりちょっとここ、異色といってよいだろう。

月替わりなのか、スペシャルラーメンを
出している。

いつもは1000円越え、2000円は越えないくらい
で、あったか。
数量限定でいつもあるということでもないのだが、
たまに食べている。
やっぱり、フレンチ、イタリアン風のラーメン
なのである。
正直、もう一つ、と感じることもなくはなかった。

先日、三ノ輪までワンタン麺を食べに行ったが、
今日は、しばらく食べていないのでこのご近所の
ワンタンがどんなものであったか、確認しようと思い
きてみた、のである。

15時頃。
ここ今、昼夜通しでやっているがありがたい。

元浅草同町内だが、自転車で。

きてみると、スペシャルが、なんと3000円。

この値段は今までにないのではなかろうか。
あったが気が付かなかっただけなのか。

とにもかくにも、街のラーメンやで
3000円は、驚愕といってよいだろう。

いや、逆に、おもしろいではないか、と。
おそらく、力も入っているのであろう。

この時刻は、小太りで丸顔、ちょっと童顔で
気のよさそうな主人はいないが、食べてみようか。

千円札三枚を出し、頼む。

だが、なんであろうか、これ。

☆SP
 エクルビスをソースナンチュアでリヨン風
 3000円

 ガルニエクルビス
  魚のムース
   スズキ
   ホタテ
   卵
   生クリーム

 バターライス
 ミニアスパラ
 カブ
 ズッキーニ

エクルビス?、ナンチュア?、ガルニ?※
なんだかわからぬが、すごそう。

ややあって、きた。

先に、この皿。

お兄さんが、あとから麺がでますが、
そのスープもかけて食べて下さい、とのこと。

左がバターライスか。
右の下が、魚のムース。
上にボイルの、白いのが蕪、ズッキーニ、
ミニアスパラ。
まわりに海老。

食べてみる。
バターライスは、特別なものではなさそう。

魚のムース、これはうまい。
魚だけでなく、海老、なのか、他の出汁も
入っているよう。

まわりの海老は、なんであろうか。
小さいが、見た目も食べた感じも、オマール海老
のようなのである。
こんな小さいものがいる?。
子供であろうか。

お待ちかねの、麺もきた。

こちらに具はなし。

随分以前だがここで、ビスクドクラブという
海老・蟹のポタージュスープのこってりしたものを
食べたことがある。

これに近そう。

麺。

平打ち。
きしめんのようなパスタ、タリアテッレか
フェットチーネのよう。
ただ、この色なので、やっぱり、中華麺、
なのであろう。
スープが絡みやすい、か。

このスープ、こってり。
海老・蟹が大量に入っているのではなかろうか。
中華麺である必要があるのかはさておき、
これはもう、定番であり、鉄板。
かなり、うまい。

そして、指示通り、バターライス、ムースにも
かけて食べる。

これもまた、よし。

ご馳走様でした。

うまかった。

3000円の価値?。
それは、ともかく、こういうラーメン店が
あってもよいのではなかろうか。
それも、いかにも、それこそ、ミシュランうけを
狙ったような?、ではない店で。
そんなところは、逆に私は行きたくない。
背脂にワンタンのあるこういうところの方が、
好感が持ててよい、と思うのである。

 


※後で調べると、エクルビス、ナンチュア、ガルニ、
フレンチで比較的定番のメニューレシピで、この
ラーメンアレンジということになるよう。

 

台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990

 

 

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