断腸亭料理日記2021

上野そば翁庵/稲荷町洋食ベア本店

さて、今日は二本。

3973号

11月16日(火)第一食

上野そば[翁庵]

このところ秋らしいよい天気が続いている。
今日も、雲はあるが日が出ている。

ただ立冬もすぎて少しずつ、気温は下がっているよう。
上野公園の紅葉、黄葉も進んできている。

銀杏などの葉が真っ黄色になるのももう少し、
なのであろう。

一杯呑んで、そばにしようか。

で、あれば上野警察前の[翁庵]。

ねぎせいろで呑める。

16時半頃。
暖簾を分けて、入る。

満席ではないが、この時刻でもそこそこ
埋まっている。

一つのテーブルに掛けて、お酒ぬる燗と、
ねぎせいろと、頼む。

まだ、ぬる燗でよいだろう。

隣のテーブルで、ビールを呑んでいた高齢男性の
グループが、熱燗!、と叫んでいる。
七十恰好、団塊あたりであろうか。
そうなのである。
この世代はもう既に、燗酒=熱燗という認識、
なのである。

毎度書いているが、燗酒の最もうまい温度は
熱燗ではない。上燗、あるいは適燗。
ただ燗酒が呑みたいのであろう。
湯気が出るほどの、熱燗はやめた方がよい。

お客は、熱燗ではなく、ただお燗して、といえばよい。
そう言われた店は、黙って上燗を出す。
これが正しい姿であると思うのだが。

皆さん、なにも考えずに、熱燗!と叫ぶのは
やめようではないか。

ぬる燗がきた。

ここはいつも枝豆。

お姐さんが、おそばもうお作りしてもよろしいですか
と、聞いてくれる。
そばや、というのは、一緒に頼んでも、こういう
心遣いをするものであった。
こんなことも知らないそばやのお姐さんが、
もはや多くなっている。
こんなところも、ここが好きな理由である。

ねぎせいろがきた。

呑みながら、つけ汁にひたったねぎといかの入った
小さなかき揚げをつまむ。
これが、よい。
ちょいとした、天ぬき。

そばも、たぐる。
新そば、か。
壁に、貼り紙がある。

いつもここのそばは、もっと緑色が強いような
気がする。おそらく、色を付けているのだろう。

今日のそばは、心持緑ががってはいるが
そばの色に近いか。
この時期は、ほんとの新そばで、ナチュラルな色
なのではあるまいか。

ともあれ。
うまいそば、で、ある。

勘定をして、出る。
ご馳走様でした。


台東区東上野3-39-8
03-3831-2660


11月17日(水)夕

稲荷町洋食[ベア]本店

今日も、夕方、呑みながら、、と考え、
洋食やの稲荷町[ベア]。
17時すぎ。

昼くることが多かったのだが、段々、第一食が
遅くなり、夜の営業開始に合わせてきた。

もう、二人ほどお客は入っている。

なににしようか。
揚げ物、と思ってきたのだが、
ランチメニューにもなっているカキフライ
定食にしよう。

ビールと、カキフライ定食!。

ビールがきた。

ここで、ビールを呑むのは初めてかもしれない。
スーパードライ。
いつも家でも、外でも、キリンラガー一本で
アサヒスーパードライは滅多に呑まない。

洋食やなのだが、お通しが昆布の佃煮
というのは、おもしろい。

つまみながら、呑む。

呑んでいると、カキフライもきた。

これこれ。

アップ。

とにかく、大きいのである。

もはや、この店の看板なのではなかろうか。
かなり力が入っている。

ランチのNO,1であるし、イチオシ、なのであろう。

うまい、うまい。

ご馳走様でした。


03-3831-6430
台東区東上野2-2-9

 

 

 

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