断腸亭料理日記2021

竹町[武井食堂]オムライス/
鶏レバー甘辛焼き

さて、今日は二本。

3939号

9月24日(金)第一食

昼間はまだ30℃を越える日があるが、
朝晩は、安定して涼しくなってきた。
お陰様で、私のこの時期の寒暖差アレルギーも
安定してきた。
気分的にも安定して、やっと、落ち着いた
秋、になってきたようである。

暑い時にはあまり食べたいと思わなかったが、
久しぶりに、[武井食堂]

のオムライスが無性に食べたくなった。

暑いとご飯ものでもなく、日本そばでもなく、
ラーメン、に向かってしまっていた。

昼も、あまり遅くなると、閉めてしまうようなので
13時すぎにきてみた。

コロナになって、どこも営業時間がよく変わるので
なかなか難しい。

入ると、お客はそれでもなん人か。

奥に座って、女将さんに迷わず、オムライス。

この界隈の個人営業の飲食店はたいていが
家族経営。
ここもご主人と女将さんでやっている。
12時台は、外にお手伝いの女性がおり、
女将さんも中。
お手伝いの女性は12時台だけ。
13時になると、女将さんが外になる。

この女将さん、なかなか気持ちがよい。
下町だからといって、妙に馴れ馴れしいのも
あまり好きではないし、またただ言ってるだけの
心の籠らない慇懃無礼もよくない。
もちろん、ありがとうをまったく言わない、
タカビーもいやだ。
小馴れて、流れるように、ありがとうございました、
ありがとうございます、と重ねる。
二回のありがとう、町の食堂で!。

これ、丁寧だし、好きなのである。
女将さんは意識されているのかいないのか不明であるが、
客商売の東京弁として、伝統的で、正しいのでは
なかろうか。
“ました”は、今日はありがとうござい“ました”。
“す”は、毎度ありがとうございま“す”。
この使い分けで、二度言う。

そこそこ事務的だが、慇懃無礼ではない。
慇懃無礼でないのは、軽い笑顔があること。
これがちょうどよい感じ。

ともあれ。

二人なので、ちょっと時間がかかる。

きた。

よく焼かれた、薄焼きの玉子焼き。

中のケチャップライスは味が濃い。
中華や兼、とんかつやなので、脂はラード、
なのか。
肉は、おそらく豚。
なかなかボリュームもある。
中華スープが付くのも、らしい。

〆て、うまいオムライス。

洋食やのふわとろオムライスもよいが、
私は、こちらのオムライスが好き、で、ある。


03-3831-6430
台東区東上野2-2-9


9月24日(金)第二食

鶏レバー甘辛焼き

なかなか焼鳥やにも、もつ焼きやにも
行けないので、自分で焼こう。
鶏レバー。

ハナマサで安くなっていたので買った
鶏のレバー。

鶏レバーの焼鳥、というのは、うまいものである。
特に、半生程度に火が通ったもの。

炭でなくとも、フライパンでうまく、そこそこ
それらしくできる。

ただ、必要なのは“焼き鳥のたれ”。
これは、市販のものではなく、作ったもの。
鶏肉や皮をしょうゆと砂糖で甘辛く煮た汁を
煮詰めたもの。
冷蔵庫に穴子の甘いたれ同様、瓶に入れて
ストックしてある。

鶏レバーは洗って一口に切る。

フライパンには油を敷かず、直にレバーを投入。
中火から強火で火を通す。
実際には水分が多いので焦げ目は付かないが、
付けるくらいの気持ちで。

表面に火が通ってきたら、火を止め、
たれを投入。
煮たてながら、からめる。

全体にからまったら、出来上がり。

皿へ。
七味も取る。

ビールを開けて、食べる。

フライパンで焼いても、意外にうまい、
のである。

ポイントは、火を通しすぎないこと。

レバーというのは他の部位に比べると
血液の含まれる割合がかなり高い。
つまり水分。
火を通せば通すほど、堅くなり、小さくなる。

かといって、生がよいのか、といえば
それも、うまくはない。
少し置いても赤い血がにじみ出てこない程度。

 

 

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