断腸亭料理日記2022

上野黒門町・八重山そば・みやら製麺〜考察

4089号

5月19日(木)第一食

さて、またまた、で、ある。
上野黒門町の八重山そば[みやら製麺]に
きてしまった。

今週のNHK朝の連ドラ。
東京に出てきた主人公が、そばを作っていた。
それで、で、ある。

13時、自転車で出て、真っ直ぐ黒門町へ。

入った右の券売機。
前回はジューシーのついた八重山そばの
ランチセットにしたが、他のものは?。
やっぱりドラマに出てくる、大きな麩の玉子
野菜炒めフーチャンプルーでもないか、と。
が、まあ、そんなものはなさそう。

追加ソーキ、100円!。

これ、いいじゃないか!。

13時をすぎているがほぼ満席だが、
一つ、運よくあいているテーブルがあった。

すぐに、きた。

かげになってしまったが、右上が、追加ソーキ。

ソーキは一般には骨付きバラの甘辛煮だと思うが、
これは骨は付いていないもの。
柔らかく、うまい。

八重山そば。
細切りの八重山かまぼこ(さつまあげ)、と肉。
野菜サラダにジューシーは一緒。

沖縄そば(ヤンバル、八重山など含めて
広い意味で沖縄地方のそば)の麺というのは、
堅い。これは大きな特徴であろう。

この一週間、NHKでは沖縄復帰50周年で、
たくさんの沖縄関係の番組を放送していた。
「今日の料理」の特番であったか、朝ドラの
フードコーディネーターの方がそばや、
フーチャンプルーを作っていた。

沖縄そばには、以前はかん水は入らなかったが
最近は、かん水、あるいは重曹を入れるように
なっているよう。
そして、ゆで立て麺を使うのではなく、ゆで置き。
くっつかぬように油を塗るよう。

堅いのはこの工程に起因していそう。
かん水の入らない内地のうどんのをゆで置きに
すれば、まあ、この堅さにはならなかろう。

ジューシーは、前回と同じなのか違うのか、
わからぬが、今日の方がちょっと具が多く、
うまい。あたり、か。

ご馳走様でした。
うまかった。

ここ、券売機制で、気軽でよい。
今日、私はたまたますぐに座れたが、私の後は、
すぐに満席になり、待つ人も出ていた。
それも、男ばかり。
ちょっと立ち喰いそば・路麺にも近い。
そば大盛にさらにジューシー付きもある。
男が満足できる、昼めし、で、あろう。


みやら製麺

Facebook

03-5577-6622?
台東区上野1-2-8

さて。
ここから、秋葉原のハナマサだ。
もう、こうなったら、今日は沖縄デーにしよう。

なにを作るかといえば、ラフテーだ。
泡盛も買おう。

と、いうところなのだが、今日はここでちょいと
横道にそれる。

考えてみたことである。

NHKでたくさん放送していた沖縄特集の一つで
最近世界自然遺産になったヤンバルの森を
やっていた。

これを視て考えたこと、で、ある。

なにかといえば、基地問題である。

最初に断っておくが、これには結論はない。
そう簡単に結論が出せれば苦労はしなかろう。

ヤンバルには、米海兵隊の演習場がある。
自然遺産認定と前後して、多く返還されたようだが
それでもまだ、ヤンバルの森に演習場は残っているのも
現状である。
また、朝ドラで描かれているようにヤンバルには
演習場の他に、村があり人も住み、農業などを営んで
いる。自然遺産でこういうところは珍しいという。

このヤンバルで牧草を栽培している農家の
親爺さんが出演ていた。
過去に、米軍のヘリコプターが親爺さんの牧草地に
墜落する事故があった。死傷者は出なかったが、
牧草地には油やら有害と思われる物質が染み込むなど、
被害を被った。また、なによりも危険である。

親爺さんは、なんでこんなことが起きるのか、
米軍はいらない!、と心からの叫びとして
語っていた。

沖縄で数多く繰り返されている米軍からの被害
の一つ。
だが、この親爺さんを視て気が付いたのである。

沖縄の人々は、武器を持たない丸腰の人々で、
戦うマインドがないのである、と。
歴史である。
それがあの親爺さんの表情ではなかろうか。

これが、日本・内地人と大きく違うところ
ではないかと。

沖縄、琉球の歴史をみると、琉球王朝成立以前、
部族社会といってよい頃、沖縄本島内では、
有力豪族が争った。この頃はなんらか武器を持つ
戦いがあったということであろう。
そして勝者が琉球王になった。
これが1429年で、日本では室町時代。

その二百年弱後、今から四百数十年ほど前の
江戸時代初期、1609年、島津薩摩軍が攻め込んで
きた時には組織的には武器を持って戦わない、
無抵抗、降伏を選んだ。

 


考察、つづく

 

 

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